2歳の誕生日を過ぎた頃、幼稚園について気になり始めました。
既に療育につながっており、正式な診断前とはいえ、おおよそ見当がついていました。
私の周りでは、いわゆる「プレ幼稚園」に通うご家庭が多かったです。
園にもよるとは思いますが、近くの園では秋にプレの願書を出す必要があり、その時期は数ヶ月後に控えていました。
近隣の、ごく普通の幼稚園2件に問い合わせの電話をかけました。
1件目の返答は
「療育に通わているお子さんで、当園にも通われている方はいます。ただ、あなたのお子さんの受け入れができるのか、今お答えすることはできません。
今すぐに会ったとしても答えられません。
もっと大きくなった時にお会いしてみないと
何とも言えません」
とのことでした。
誠実な返答だと思いました。実際に現在の療育仲間でこの園に通われている方はいます。
ただ、息子よりも程度が軽く、言葉も話せるお子さんです。息子には難しかったと思います。
結局この幼稚園には、それ以上問い合わせることはありませんでした。
2件目の返答は
「どんなお子さんでも受け入れます。プレの前にぜひ1才児教室へおいでください」と。
そういうわけで、この園の1才児教室(不定期開催)へ行くことになりました。
(1才児教室とは「プレのプレ」のことで、誕生日によって1〜2才の子が来ていました。)
この時は、きっとこの幼稚園に通うことになりそうだな、と思っていました。
「どんなお子さんでも受け入れます」という言葉に、ひとまず安堵しました。
もし正式に申し込んでいたら、本当に息子を受け入れてくれたのでしょうか。
もし入園していたら、どれくらいの対応ができたのでしょうか・・今となっては分かりません。
普段よく通る道沿いにある、この幼稚園。
何の未練もないけれど、見かけるたびに、あの頃のことを、ほろ苦く思い出します。