第39回日本催眠学会学術大会シリーズ、
今回は、大会長講演についてです。
タイトルを「プレマザーズ・ヒプノ」～不妊症に対する催眠療法
としてみました。
自分が催眠療法＝ヒプノセラピーをするようになったきっかけが、
ヒプノの退行療法の一つである前世療法を受けて
とっても感動したこと、
自分の10年にわたる不妊体験の心の傷が癒されたと感じたからなので、
妥当といえば妥当なタイトルですが、
実をいうと「プレマザーズ・ヒプノ」は
不妊に悩む女性のためだけのものではありません。
子どもが欲しい方のサポートはもちろんしますが、
そもそも女性だからといって
血のつながった実子を産み育てるだけが人生ではないと思うし、
自分の問題だけに集中するのではなく、
次世代を育てる、つまり、自分ではない他の人を育てるというのが
(利他のこころをもつということが）
心の健全な発達なのかなと思います。
（このあたりは、E.Eriksonのライフサイクル論を自分らしく表現したつもり）
ですから、実子に限らず、養子や、親戚や近所・職場の子ども、
それから、人間の子どもに限らず、動物や自然、文化・・・
何を育ててもよいわけですし、
「何らかの意味のお母さん」をイメージして頂くことも、
これまでの「プレマザーズ・ヒプノ」のイメージセラピーでは行ってきましたが、
最近、特に感じるのは、
自分の育ってきた家族がひどくて、
それを世代継承したくないから結婚・出産したくないという方の存在
あるいは、親として子育て中に自分が子どもだった時のことを思い出して辛い思いをする方の存在など。
（つい、親と同じように子どもを怒ったり支配したりして自己嫌悪に陥るなど）
機能不全の家族で育った心の傷を癒すのはヒプノセラピーの退行療法のよい適応だし、
そもそも母親になる前に、自分の子どものころの心の傷を癒しておくのが
予防的な取り組みとしてはベストと思われることから、
現在の「プレマザーズ・ヒプノ」では、そのあたりにも取り組んでいることをお話したいわけですが、
なにせ時間が足りない。
なので、不妊に悩んでいた方で、母親との葛藤をヒプノセラピーで解消したあとに妊娠された方の例など、
ストレートに不妊症に悩む方への催眠療法の例を中心に、
今回の講演ではご紹介する予定です。
不妊症の心理では「生殖物語」という概念が重視されますが、
若いころに結婚したいと思うような人に出会えなかった、
機能不全の家族のなかに育って（親のようになりたくなくて）結婚する気になれなかった、
機能不全の家族のなかに育って、子どもを産み育てるような気になれなかった、
などのケースにも、この概念を当てはめることはできるのですね。
ただし、このようなお話は後付けでして、
退行療法セッションを、その理論に従って行うわけではありません。
退行療法はあくまで、患者さん・クライアントさんを中心にするものですから。
というわけで、不妊症に悩む方が相手だからといって特別な退行療法のやり方があるわけではありませんが、
退行療法にもっていくまでの事前面談・心理カウンセリングや、
イメージセラピーをする場合には、コツや注意点があるので、
そのあたりのお話もしようと思います。
不妊に悩む方・カップルの数は年々増えていっています。
今は、理性的な治療法が多いですが、
本来、妊娠・出産は自然の営みであり、
子どもを持ちたいという本能があるわけですから、
潜在意識の領域のものだと思います。
ですから、
ヒプノセラピストこそに不妊の問題に取り組んでほしい。
ヒプノセラピーで妊娠・出産のサポートをするのが自然、
という世の中にしていきたいのです。
潜在意識にアプローチする心理療法と漢方治療
よこやまクリニック 宮崎
日本催眠学会学術大会の詳しいご案内はこちらから⇒
http://39saimin-gakkai.kenkyuukai.jp/special/?id=43242
☆メルマガ発行しています。
～自分らしさを花ひらかせたいあなたへ、ソウルメイトとつながる会、セルフケアのための講座などへのご招待～
ドクターあっこのイベントや講座の最新情報はメルマガでご案内しています。
★「花開く女性性〜カレッジオブホリスティックケアの会」のご案内
★「ゆる漢方くらぶ」「プレマザーズ・ヒプノ妊活プログラム」「実践！マインドフルネス～いま、ここに生きる」講座など
セルフケアのための講座のご案内
★プロを目指す方のための「ヒプノセラピスト養成講座」の情報
ホリスティックなケアについての多彩な情報の入り口となります。
（下記の画像をタップすると登録ページに飛びます）
