ネットで1型糖尿病のことが話題になっていたので、久しぶりに真面目にアメブロに投稿してみたいと思います。

まず、話題になっていたのは8/16に配信された下記の記事👇

 

1型糖尿病と診断された中3女子 ダンス部の大会や高校受験を控えて号泣…青年期の揺れ動く気持ちとどう向き合うか(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース

 

 

Yahoo!ニュースは、後から削除される可能性があるので8/11配信の元記事も共有👇

1型糖尿病になった中3女子 インスリン注射は一生 ダンス部の合宿や大会は? 高校受験は? 不安で号泣 | ヨミドクター(読売新聞)

 

  HbA1c値 17%に言葉が出ない

 

まず、HbA1cが17%を越えていたというのを読んで、本当にきつかっただろうなというのが第一印象でした。

私もいろんな噂や民間療法に惑わされ、お昼の注射を抜くということをしてしまった時期もありました…

その時期で最大12%だったのですが、講演でもお話ししているように練習中も眠くてだるい、練習が終われば更衣室で眠り込んでしまう状態だったので、あれを上回るキツさかと思うと泣けてきます。

次に、1型糖尿病の発症時にどのぐらいの入院が必要なのかということです。

私が発症した29年前、私の場合は1ヶ月が必要で、退院のときに麻疹にかかるという奇跡もあり結局2ヶ月でした。

しかし、今の糖尿病治療の進化を考えればもっと短くできると思いますし、どのぐらいの入院期間が必要と日数を明確に出されることで不安が軽減されるのではないかと思います。

これは最近入院してしまった私の経験にも基づきます。

今回のケースのように発症からの発見が遅くなりHbA1cが著しく悪化している場合は厳しいかと思いますが、早期診断ができた場合は入院しないという選択肢もあるのではと期待します。

 

 

  看護師の声掛けが素敵だった

 

以下の声かけって、素敵ですよね?

 

外来の療養指導で看護師は、ただ「合宿に行ってはダメ」というだけでは本人の気持ちは変化しないと考え、

    

「合宿に行くには具体的にどうすればいい?

一緒に考えよう」

と本人に伝えました。

 

糖尿病患者を最近、糖尿病をもつ人と表現するように、私たちは病気の治療のために生きているわけではありません。

それぞれに人生があり、その人生を送る中でうまく病気と付き合っていく必要があるだけです。

こういう寄り添ってくれる医療従事者の存在はありがたいですね。

「子供だった」と振り返っている本人のコメントがあるので、中3だった彼女が現在は治療を続けながら元気に過ごされていることを願います。

 

  記事の写真は、現在の治療に沿ったものを使用してほしい

 

疾患の啓発も兼ねた記事の写真は、現在の治療に沿ったものを使用してほしいなと思いました。

国内における100〜120万人と言われるインスリン利用者の殆どはペン型注射器でインスリン注射を行っています。

記事の写真のようなシリンジで打つような姿はほぼ見られないので全くの啓発になりません。

そして、私のように人前で打てる人が大多数でもありません。

トイレなどでこっそり打っているような方がいることも知ってもらえたら幸いです。

 

 

  1型糖尿病を持つ競技ダンサー、吉村春香さん

 

最後に、1型糖尿病であることのみを理由にダンスを諦める必要はないという思いを込めて、1型糖尿病とともに生きる競技ダンサー、吉村春香さんを取り上げた『生きるを伝える』(テレビ東京)をご紹介します。

 

 

ぜひご覧いただき、彼女の今後の活躍にご期待ください💃