simple lovely life

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思い出されるときは、いつも笑顔の私でいたい。



               犬バカの犬バカによる犬バカのための blog、やってます。

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                         「とみいからの手紙


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気づいたらまた、時間がたってしまった。



結婚式、無事に終えました。



結婚式の前日、ハワイについた私を待っていたのは


11年間連れ添った愛犬の訃報。



まさかこんなことが起きるなんて思っていなかった。



そばにいてあげられない悔しさ


そんな中、結婚式を挙げなくてはいけないやりきれなさ


と同時に私が感じていたのは実は、


どうしても実感がわかないことの焦り・・・だった気がする。



11年も一緒にいたのに、亡くなったことを悲しいと思えない自分が


信じられなかった。



実感がわかないまま、周りの方に心配をかけてもいけないので


笑顔で過ごした一日を終えた後、



実感がわかないのが不安で、泣いてみた。


翌日結婚式だというのに、大声で泣いてみた。



泣いてみたけど、やっぱり実感はわかなくて、


涙は出たけどそれは、自分で作った感情によるものだった。



そして結婚式当日。



私の気持ちに関係なく、準備がすすめられていく。


穏やかな笑顔と会話に囲まれ、結婚式を終える。



お祝いをされ、笑顔で応える。


そんな風に過ごしているうちに、愛犬の死を忘れてしまうくらいだった。



日本に帰ってきて、愛犬を迎えに行ったとき、


愛犬の姿を見たとき、、、



やっぱり何の感情もわかなかった。



彼は「変わり果てた姿」でもなく、本当にただ寝ているようだったから。



焼くことになったときも、最後のお別れの時も


やっぱり何の感情もわかなかった。



寂しいとか悲しいなんて、何一つ感じなかった。



ただ、粛々とことがすすめられていく・・・


それだけだった。



「あの子は苦労してきた犬だから」


「Kをいつも見守っていて、守っていたから」


「きっと彼にバトンタッチしたんだよ」


「Kがいないときに亡くなることで、Kが悲しまないようにしたんだよ」



優しい人たちのいろいろな気遣いをいただいた。



でもやっぱり、わたしは悲しくて、寂しくて泣くことがなかった。



それからなんとなく過ごした1カ月。



日々に追われ、もう一匹の愛犬の世話に追われ、としている間に


1カ月が過ぎた。



やっぱり悲しくて、寂しくて泣くことがなく、


そんな自分を不安に思いながら、ただ愛犬の死をぼんやりと受け入れて


日々を過ごしていた。



そんなとき。



ふと思い出して、結婚式のビデオをみた。



それっぽく、幸せそうに写っているわたしたちを、



ずーっと前のことのように思ってみていた。



最後に、彼からのメッセージがはいっていた。



富一がなくなってしまったけれど、


富一はきっと見守っていてくれるから。


富一の分もKを幸せにします。



いろいろバタバタしながら過ごしたあの日、


わたしが忘れて過ごしていたあの日、彼は忘れていなかった。



泣いた。



悲しくてでも寂しくてでもないけれど、


涙が止まらなかった。



ありがとう。



あなたと結婚できて、あなたと人生を歩めて、


私は本当に幸せです。