2026  0410   ヨコハマ 曇り☁️


手の掛かるのは当たり前の作業内容が多いチューンナップですが、それでもリペアー出しと変わらぬスピード感で対応出来る様にさせて頂いてます。


それと言うのもワタシも業界50年近い人間で、世間で俗に言う大御所と呼ばれるミュージシャンと何人もお付き合いして参りました。

基本的には信頼を頂き仕事も頂戴して可愛がって頂いた身でございますが、なんせ昔は音楽番組も幾つも有り芸能界に近い距離でプレイヤーさんが活躍していた時代ですから、緊急対応での修理やツアー楽器を何本もまとめてメンテナンスで持ち込まれる事がフツーに有りました。

そんな時、もし、のんびりと対応していたら「チンタラやってんじゃないよ!」ってお叱りを受ける雰囲気の時代です。

「この位の作業だったら3日もあれば出来んだろー」って納期も勝手に決められてしまう。

「いやいや、その日にちで出来る作業じゃ無いですよー」って返すと、「おまえ、さては昼間だけでやろうとしてんな?!」「寝ずにやれば3日で出来るだろーが」って、叱られる始末。😌


でもそうして鍛えられた、育てられたと今は思えます。

「仕事が早いですねー」と、よーくいわれますが、いい仕事の仕方とは、効率よく事をなす早さでもあるのです。


一般の方も楽器に詳しい方はいらっしゃいますが、それは情報を沢山仕入れて来たに過ぎないのです。

過去に沢山ギターを弾いて来た方でも、せいぜい数十、数百本程度のはず。その経験値から判断してるに過ぎないんです。

板材から作る経験を含めて数千本と関わって来た人間との差はやはり出ますよ、そりゃ。


自分の経験値から、コレはいい、悪いと言ってるだけで、じゃあ板材から思い通りの楽器を作れるのか、と言ったら、それは全く別問題で、知識だけじゃどうにもならない世界の話しです。

なのにこうあるべきだと、皆さんは自分の判断で判断をしている。殆どの文献もライターさんが取材を基に書かれていたりするものであって、本当に経験豊かな製作家は制作に忙しくて本を書いてる暇なんてないと思いますよ。


製作家とは、やはり奥の深い仕事ですからね、絶えず研究し勉強し工夫を重ねて何層にも経験を重ねています。


弾くのが上手なミュージシャンでもトンチンカンな話をYouTubeやSNSなどで、もっともそうに話してるのを目にしますが、あえて何も言う気は有りませんね。

彼らは案件次第で意見をコロコロ変えます。でもそうしなくちゃ案件なんて受けられませんからね。


だから、何を言われても世間の事など気にせずに、いい音の為だけに生きる事にした次第です。