It's All a Mirage.... -6ページ目
男とあたしの奇妙な関係。
私がバイトを終わると彼は
車で迎えに来たりした。
スカイブルーで
なんだか狭っくるしくて
後部座席は人がのれないようだし
すごく不便な車だと思った。
ある時彼が電話で
「オークションの件なんですけど。
落札したポルシェのホイールの。」
としゃべっているのを聞いて
なぜこの男はポルシェのホイールなんかを
落札したのだろうと疑問に思っていた。
車に興味のなかった私は
その車がポルシェだとすぐには
気付かなかった
私と彼はたびたび夕飯を共にし
終わると決まって彼の部屋に行き
彼はただただ
私の話を聞いているのだった。
でも決して男女の関係にはならなかった。
「Mirageちゃんはまじめな
いい子だからそういうことは
しない方がいいと思う。」
と言われ、その方が私も楽だった。
しゃべり疲れて明け方になると
さすがに眠くなってきて
ベッドが1つしかないので
そこに一緒に寝ようと言われた。
ベッドに入ると男が愛用している
ブルガリ・プールオムの香りで
いっぱいで
私はむせかえった。
しばらくすると
男は耐えかねて
触ってきたりするので
「私とは友達なんだから
そういうことするのはおかしいでしょう」
そう言ってなだめると
少しもぞもぞとして
大人しく寝るのだった。
続く
玄関を通り・・・
リビングに入ってあたしが見た光景。
真ん中に絨毯
それから背の低いテーブル
その上に1台のパソコンがあって。
そのまわりに携帯電話が卓上型の
充電器ホルダーに置かれて
何台も何台もあったのだった。
何に使うのだろう、この携帯電話たちは。
よく見ると携帯電話会社は
バラバラだった。
でも何だか奇妙で
なんのために使うか聞けなかった。
「すごいですね、この携帯電話」
というと
「うん、前に携帯代払ってなくて
俺ブラックリストにも載せられたこと
あるんだよね」
という。
よくわからないけどやっぱり
触れない方がいいと思った。
他には何もない。
生活感がなさすぎる。
キッチンもあるけど
調理器具はおろか
冷蔵庫すらもないのだった。
思わず何もないですね、というと
男の口から衝撃の言葉が。
「俺、ついこの間まで
付き合っていた子がいて
一緒に住んでたんだけど。
その子、風俗で働いてて・・・
ある日帰ってきたら
彼女がいなくなってて
電化製品とか全部無くなってて
逃げられてたんだ・・・
だから何もないでしょ。
生活感が。」
なんて言葉を返していいか
全くわからなかった。
世の中には
風俗嬢と付き合う男性が
いるんだという事実も
驚きだったし
彼は見た目も派手なタイプでもなかったし
どちらかというと
ちょっと老けているような感じで。
服装だって地味だ。
でも携帯電話を何十台も
維持しているし
(当時ものすごく基本料や通話料
通信費も高かった)
このマンションだって家賃はすごく高いはず。
それから、男はこの場所だけでなく
池袋にもマンションと車を1台置いているという。
この男はいったい何者なんだろう・・・
そう思ったけど、若かった私には
全く想像が及ばず
ただ1つだけわかった
彼の負のオーラの理由
それが
なんだかかわいそうになり
そこからその男と私の
奇妙な関係が始まった。
続く

あたしは高校を卒業したばかりだった。
学生だったけど
土日だけカフェでバイトをする毎日だった。
そんなときに会った男の話。
もう、名前も忘れてしまった。
でも私より10個上で当時28歳だと言っていた。
男は痩せこけていて
負のオーラ
が漂っていた。
彼の自宅の近くでバイトしていたあたし。
男はとても寂しかったようで
話し相手というか一緒に夕飯を食べる相手が
欲しかったようで、一緒にご飯を食べる仲になった。
いつも彼のマンションの下で。
食事が終わると
下のコンビニでじぶん用とあたし用のタバコを買い
家でもう少し話さないかと言ってきた。
悪そうな人でもなかったし
ちょっと弱っているようだったので
興味があったあたしは
男のマンションについて行った。
彼が寂しくて弱っている原因を
直後に知ることになるのだった。
地元で一番大きな駅から
徒歩で行ける立地。
一人で暮らすには
広すぎるくらいだった。
部屋に入って見た光景は
なんだかちょっと異様だった。
続く

前回までの話
何日か、アツシとやり取りしていて
質問がきた。
「紗雪(メル友名)さんは
彼氏とかいないんですか?」
どっちの設定のほうがいいか迷ったけど
面倒なことになっても嫌なので
「年上の彼氏がいるよ
アツシ君は?」
と送った。
アツシからの返事を見て
びっくりしたあたし
「俺も彼女いますよ」
彼氏のいるメル友に対抗して
彼女なんかいないはずなのに
アツシはそう答えたのだった。
全く見栄っ張りもいいとこだ・・・と呆れたけど
色々聞いてみることにした。
「彼女ってどんな子?ラブラブ
なの?」
アツシの返信を見て
さらに驚くあたし
「彼女は、同い年で
××に住んでるんですけど
色々受験とかで忙しいみたいで
会えないんですよ・・・」
××とは私が住んでいるところ。
ちなみに、アツシは他県に住んでいたので
××には他に知り合いはいないはず。
どういうこと
それに受験云々・・・って
まさにあたしがアツシに
会えない理由として言っていたことだった。
この「彼女」ってもしかして
あたしのこと
・・・メル友が「彼氏いない
」と
言っていれば、「俺もいません」と
言っていたかもしれないけど
彼女持ちと見えっぱりを張ったのは
アツシの言いそうなことだった。
しかし、あたしとアツシは付き合っていないぞ
絶対に・・・
興味を持った私は
さらに彼女の特徴を聞くようなふりをしたけど
アツシの偽:彼女が
私であったことが
余計に色濃くなっていったのだった。
アツシは年上のメル友:紗雪
に架空の彼女とうまくいっていない
付き合っているけど
彼女が何を考えているのか
どこで何をしているのかわからない
とまるで彼氏面をしながら
悩み相談をするのだった。。。。
そんなこんなで
このブラックメール作戦
でわかったことは
一応私のことが好きなようだということと
アツシが見栄っ張りだということだけ
アツシの本音がいまいちわからないまま
面倒になった私は
メル友「紗雪」として
アツシからフェードアウトしたのだった
番外編おしまい
人気ブログランキングへ皆さまは何をしてお過ごしになりましたか?
私は昨日今日と
連続で友達と食事に行きました
昨日は美術館にあるレストラン
今日はオシャレ街にあるアジア系料理。
久々の地元
テンションあがる~
女友達とのGirlsトークは
本当にエンドレスで
お昼に会ったのに
気がつくと暗くなってて
話し足りない感じで
お別れしたのでした。
あと、何年かぶりで実家に泊まりました。
至れりつくせりで
やっぱり実家っていいね。
気になる彼
とは
結局会わずじまいというか
やっぱりなんとなく気乗りしなくて。
会えないと言ってしまいました。
楽しみにしていたのに・・・
次はいつ会えるの?
少しだけでも飲めないの?
と言われ心が揺れましたが
これでよかったのです、
きっと
さぁ、夕飯作ろう


