『今からMirageの好きなお酒を買いにいこうか』


食事ナイフとフォークが終わると、おもむろにレイはそういった。

この男とは、出会って日が浅かった。

というより、ずっと仕事が忙しそうなレイとはなかなか会える時間がなく、秋口から会おうという約束が気が付くと年末になっていたのだった。


とりあえず、彼の自宅の近所で食事をすることになり、彼がほとんどお酒が飲めないことが分かった。

『あまり飲めないから、俺は自宅で一人飲むってことはないなぁ』と言っていた。

でも私がお酒が好きで、よく自宅で飲んでいるリキュールがあるの、というと、それを今から買いに行こうと言ったのだった。


よくわからないけど…


私とレイは近くの量販店に行き、そこでちょっと珍しいそのリキュールが置いてあることを発見した。

もしかしたらないかもしれないと思っていたので、うれしくなった私は、笑顔で

「これこれニコニコ」と指差した。

するとレイはそこから、750ml入りの瓶を3本もボンボンボン…とかごに入れた。

「え……これ、割って飲むから、1本で十分なんだけど…」そう私が言うと


『うちに置いておけば、いつでも好きな時にMirageが飲みにこれるだろ』
とレイは言った。


それって…!?


ちょっと強引だったけど、キライじゃなかったから。レイと私の関係はこうして始まった…


この時の出来事がまさか彼との終わりのきっかけになるとも知らずに…あせる

続くキノコ
酔いも少し回ってきたため、トイレに行き、頭を冷やす。



…どうやってもいい案が浮かばない。



だいたいこの男は、こっちの気持ちなんか無視で強引なのだ…最初からずっと雷



良い案もないまま、とりあえず店を出ようとお会計に。



少し離れて待っていると、会計でヒロムと店員が揉めている。


よく聞くと、ヒロムが領収証を2つに分けて欲しいと言い、店員がそれはできないと言ったことに対し、ヒロムがキレている様子。



唖然とする私ダウンダウン


なんだか…こわいえっ


あたしとの飲み代を、経費として落としたいけど、1回の上限があるから2回に分けて請求したいってことはてなマーク


…よくわからないけど、セコイし、そんなことで店員に暴言吐いて、どこまでもサイテーな男だ…



チャンスはいましかない!!

あたしは隙をついて店の外に出た。


車で来たからよくわからないけど、とにかく、人のいるところに逃げよう。


紛れこめば、あいつに見つからないはず!!


逃げながらも、ヒロムのメアドと電話番号を受信and着信拒否にして。


追っかけてきて、さっきの店員に怒鳴ってた勢いであたしにも何かするんじゃないかと、超ドキドキした…心臓が破裂しそうドンッ

すでにひと気のなくなった通り。

どこをどう歩いたかも覚えていない。


ようやく見覚えのある歓楽街に出た。


でも、もう電車はないし、ホテルに泊まるお金もない。


考えた挙句、行ったことなかったけど、噂で朝までやっていると聞いたドン◯ホー◯で始発を待つことにした。


歓楽街のドン◯ホー◯は、キャバ嬢と客らしきカップルなどかなり特殊な客層だったけど、朝まで立ちっぱなしで店内をウロウロしてたけど、それでもあんなやつと一晩過ごすよりはマシだった。



後日談。


酒に酔って、店員と揉めて暴言を吐いていたヒロムは、もしかしたら警察でも呼ばれて捕まったんじゃないかと思っていた。

ふと気になり、数ヶ月後、コンビニで、彼が担当していると言っていた男性誌を見つけ、パラパラと見てみた。


一番最後のページに、相変わらず胡散臭さ満点のサングラス姿で編集者の一人として紹介されていた。


…なーんだ…無事だったかダウンダウン



みなさんも、サングラスをかけた編集男にはご用心くださいね!!


おしまいメラメラ

「このままだと、飲酒運転になっちゃうから、近くでちょっと休んでから行こうよ!!



…こっ、こいつ…


初めからそういうつもりだったのか!?

…無理やり人を引き止めた挙句、勝手に飲んでおいて…


腹が立った私は
「私、帰りたいんで、無理ですむかっ

というと

「2、3時間でいいからさぁ」
と引かないヒロム。


こんな横暴男となんてもう1秒たりとも長くいたくないのに!!

こんなやつの口車に乗って、終電を逃した、バカなあたし…


そして、あたしにはお金¥もない…


そんなあたしに、脅迫ともとれる言葉を吐くヒロム。

「知ってる?最近法律が厳しくなって、飲酒運転の同乗者ってだけで、30万の罰金が課せられるんだよ?だから、俺がこのまま運転したらどうなるかわかるよね?」


最悪の気分だった。

酔いなんか全部覚めた。


その時のあたしはこのサイテー男からどうやって逃げるかしか考えられなかった。


でも、下手なことしたら何されるかわかんない…


怒りと不安でいっぱいになりながらも、冷静さを取り戻すのに必死だった。



続くもみじ


本日はお天気が良かったので、ドライブ車へ。


富士吉田名物の
吉田うどんラーメン

photo:01



コシのある太麺のうどんに
煮干し出汁が美味しかった~!


その後、山々が一望できる見晴らしの良い温泉に行き、癒されましたドキドキ


やっぱ、三連休っていいね!!
ようやくあせる店につき、奥まった席へと案内される…


和風のダイニングだった。

ヒロムは終始ちょっと上から目線で、あたしからすれば興味のない話ばかりあせる

それに気になったのは店員への態度!!なんで偉そうにするの!?


しかもヒロムはガンガン酒を私に勧めてきた。


断れないので飲みやすいカクテルカクテルグラスばかり12杯くらい飲んだ…


気持ちだけは強く持とうと心に決めて。


絶対に酔わないようにしよう、と!!


しばらくして、恐る恐るそろそろ終電の時間だし…と言うと結構強引な感じで、家まで送るからもう少しいて、と言われた汗


本当は帰りたかった汗
でも奢ってもらう手前、そそくさとは帰れなかったガーン


完全に終電の時間が過ぎると、そこからなぜかヒロムは急ピッチで飲み出し…ワインワインのボトルまで勝手に頼んでいた。


なんで!?
あたしを送ってくれるんじゃないの!?



急に不安になったあたしは、ヒロムにそんな飲んで運転できるのかと聞いた。


するとヒロムの答えは驚くべきものだった…


続く星