ばーばの寝る前の独語が炸裂している。
「じーじは、風邪ひいて死んじゃった。」
(ある意味正しい。いわゆる多臓器不全で発熱していた)
「仏さんの花買ってこなかんわ。」
「ご飯炊いて、味噌汁作るわ。」
今でも、自分が家庭を切り盛りしていると思っているのだろう。
いつまでも、永遠にデイサービスに通い続け、家に帰ってくるつもりでいる。
こっちはもう、生きることを諦めて欲しいと思っているのに。
常に「ありがとさん」と言い、穏やかで落ち着いていて、キレイな母親。
自慢の母親。
でも、私にとっては、私の人生を奪い、私の自由を奪い続けるだけの存在。
もう、いい加減解放してよ。
なのに、入所申し込みした老健から電話があった。
糖尿病で処方されている「アクトス」が、老健では用意できないとのこと。
だから、入所は難しい。
ていのいいお断りか?
いつまで頑張ればいいのか。
私は、いつまで、たった一人で責任を背負い込み、頑張らなきゃいけないのか?
仕事でも、有り得ない大きなミスを犯した。
自分の能力の低下も実感する。
結局、誰も助けてくれない。
どれだけSOSを出しても、誰も助けてくれない。