久しぶりに本を読んだ | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

この間、初孫ちゃんに会いに群馬県に行ったとき、ずっと電車の載っていたので、久しぶりに本を読みました。

 

これです。

 

 

行き帰りの電車の中で読破できました。

 

作者の方と年齢が近いこともあり、読んでいて懐かしい気持ちにもなりました。

 

『便失禁で汚れたカーペットのシミだけが、オフクロの生きていた証だ』という趣旨の一文に心が揺さぶられました。

 

そう、介護は終わってみると、

当時はなぜあそこまで腹が立ったのか?

なぜ、もっと寄り添うことができなかったのか?

という後悔の念が湧き上がります。

 

私も、まさにその通りでした。

 

介護の最中にいる時は、全く言うことを聞いてくれない認知症の父に振り回され、自由になる時間が全くなく、毎日疲れ果て、何もわからない父に当り散らしていました。

 

でも、終わってみると、もっと優しくすればよかった、と思っているんです。

 

当時は、そんな余裕なんて全くなかったのに。

 

今でも在宅で母を介護していますが、なんか全然違いますね。

 

子育てでも、一人目の子と二人目の子では違うように、介護でもやっぱり経験が生きてきます。

 

いい意味で「いい加減」が実践できるようになりました。

 

多少のことでは死にはしないし、オシッコ臭かろうが、ズボンが濡れていようが「ま、いいか」と思えるようになりました。

 

やはり、要介護者との相性も関係してくると思います。

 

母相手だと、気負いが無く自然体でいられます。

 

もちろん腹の立つこともありますし、その度に喧嘩まがいの言い合いもしますが、尾を引かない感じですね。

 

父の時は、

「なぜ?」

「なぜ、私の大好きだった父が認知症に?」

という思いが強すぎたんだと思います。

 

この本の中でも、虐待をしたという告白もありました。

 

ずっと介護をしていれば、手を上げてしまうことは、あるに決まっています。

 

お互い人間なのですから。

 

人気実況アナウンサーが書いた、エラーあり、乱闘ありの介護実況。

 

久しぶりの読書でしたが、いい本に出会いました。

 

 

 

 

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