この間、初孫ちゃんに会いに群馬県に行ったとき、ずっと電車の載っていたので、久しぶりに本を読みました。
これです。
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行き帰りの電車の中で読破できました。
作者の方と年齢が近いこともあり、読んでいて懐かしい気持ちにもなりました。
『便失禁で汚れたカーペットのシミだけが、オフクロの生きていた証だ』という趣旨の一文に心が揺さぶられました。
そう、介護は終わってみると、
当時はなぜあそこまで腹が立ったのか?
なぜ、もっと寄り添うことができなかったのか?
という後悔の念が湧き上がります。
私も、まさにその通りでした。
介護の最中にいる時は、全く言うことを聞いてくれない認知症の父に振り回され、自由になる時間が全くなく、毎日疲れ果て、何もわからない父に当り散らしていました。
でも、終わってみると、もっと優しくすればよかった、と思っているんです。
当時は、そんな余裕なんて全くなかったのに。
今でも在宅で母を介護していますが、なんか全然違いますね。
子育てでも、一人目の子と二人目の子では違うように、介護でもやっぱり経験が生きてきます。
いい意味で「いい加減」が実践できるようになりました。
多少のことでは死にはしないし、オシッコ臭かろうが、ズボンが濡れていようが「ま、いいか」と思えるようになりました。
やはり、要介護者との相性も関係してくると思います。
母相手だと、気負いが無く自然体でいられます。
もちろん腹の立つこともありますし、その度に喧嘩まがいの言い合いもしますが、尾を引かない感じですね。
父の時は、
「なぜ?」
「なぜ、私の大好きだった父が認知症に?」
という思いが強すぎたんだと思います。
この本の中でも、虐待をしたという告白もありました。
ずっと介護をしていれば、手を上げてしまうことは、あるに決まっています。
お互い人間なのですから。
人気実況アナウンサーが書いた、エラーあり、乱闘ありの介護実況。
久しぶりの読書でしたが、いい本に出会いました。
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