我が家の「母と娘」
つまりばーばと私は基本的には仲が良い。
でも、ばーばは短期記憶が無く、耳も遠いし、認知の症状もある。
ばーばの言うことをマトモに聞いてはいけないことは、充分わかっている。
しかし、そこは実の親子。
つい、ばーばの言ったことにマトモに反応してしまい、腹が立つことがある。
今日は、私は仕事が休み。
昼ごはんを二人で食べた後、ばーばは昼寝をするために自分の部屋に行った。
でもすぐに又、ダイニングにやってきた。
そして言った言葉がこれ。
「じーじがなんにもお供えしてもらって無いから、腹が減ったって言っとるわ。」
はぁ?
うちの仏壇のどこを見てそう言ってるの?
今のお寺さんの宗派は、ご本尊様にお水とごはんをお供えすればよく、別にごはんとかをお供えする必要は無いと言われている。
でも、ばーばの今までの習慣や気持ちも考え、私は毎日仏壇にご本尊様とは別に、ごはんとおかずもお供えしている。
他にも、じーじの好きだったキャラメルやおまんじゅう、缶コーヒーもお供えしてある。
どこを見て、なんにもお供えしてもらって無いって言ってるの?
ばーばの言いたいことはわかっている。
自分が今食べた昼ごはんと同じものがお供えして無いことが不満なんだと思う。
ばーばくらいの年代だと、自分が食事をする前に仏さんにもお供えしなければ、と思ってるんだろうけど、朝晩はちゃんとやってるんだから、昼ごはんまではやらなくたっていいでしょ⁉︎
それに、自分はなんにもやらないくせに。
今は、仏壇に手を合わせることもほとんど無いくせに。
仏壇のお供えも、お墓の守りも、全部私一人でやってるのに、これ以上何をやれって言ってんの?
何気に言ったばーばの言葉に、完全にブチ切れした私。
私が怒り狂っていても、なんで私が怒っているのかも、全く理解していないばーば。
こんなことで怒ったって、相手は今自分が言った言葉さえ忘れている。
意味無いことはよ~くわかっている。
でも、私はそれからずっとプンプンしたまま。
プンプンしたまま、晩ごはんの支度をしています。