一人二役 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今日はなんかダメ。


めっちゃイラつく。



ばーばは、なぜだか超ご機嫌で、デイから帰って来てからずっと喋っている。


私も同じ部屋にいるにもかかわらず、しゃべる相手は私ではなく自分自身。



このところ、独り言を聞いていると、完全に一人二役をやっている。


「ばーば」と言う存在と「○○さん(自分の名前)」と言う存在。


「ばーば」と言う存在は、いい人で、私の母親であり、

うちの息子たちのおばあちゃんであり、

家族の中での自分の立場がちゃんとわかっている常識人。


「○○さん(自分の名前)」と言う存在は、本音を言う人で、

普段思っていても普通なら言わないことを、平気で言っている人。


こっちがばーばの「真の姿」なんだと思う。


一人で、掛け合い漫才みたいに喋っている。


今日の会話。


  ばーば    「もう86歳らしいわ。」

  ○○さん   「誰がそんなたわけたこと言ったの?私はまだ72歳だがね。」


  ばーば    「5時になると、もう真っ暗だわ。」

  ○○さん   「ホントだわ。こんな暗くなるまで、なんで毎日毎日行かなならんの?」

           「やっとれんわ。」


こんなふうに、一人二役でずっとしゃべり続けている。


特に、本音を喋っている○○さんの話を聞いていると、イライラしてくる。


私がイラつきながら全否定することを言うと、全く聞こえてないかのようなフリをする。



そして今日もまた、私は二階に逃げてきた。


ばーばの独り言を聞いていると、こっちまで頭がおかしくなってきそう。



この独り言も、いわゆる認知症の周辺症状の一つなのだろうが、

「受け流す」

「話題を変えてみる」

「うなづいてみる」

そんな、マニュアルに書いてあるような高度な対応は、私にはできない。


二階に逃げるのが精いっぱい。


ばーばが眠りにつくまで、この独り言は続けられるので、

それまで避難。


もう、ポータブルの用意はしてきたし、

後は、ばーばが寝静まったのを確認してから、お茶をおいてこよう。


身体的な介護はほとんどしてないんだけど、

この生活もね、

結構キツいです。









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