今日はなんかダメ。
めっちゃイラつく。
ばーばは、なぜだか超ご機嫌で、デイから帰って来てからずっと喋っている。
私も同じ部屋にいるにもかかわらず、しゃべる相手は私ではなく自分自身。
このところ、独り言を聞いていると、完全に一人二役をやっている。
「ばーば」と言う存在と「○○さん(自分の名前)」と言う存在。
「ばーば」と言う存在は、いい人で、私の母親であり、
うちの息子たちのおばあちゃんであり、
家族の中での自分の立場がちゃんとわかっている常識人。
「○○さん(自分の名前)」と言う存在は、本音を言う人で、
普段思っていても普通なら言わないことを、平気で言っている人。
こっちがばーばの「真の姿」なんだと思う。
一人で、掛け合い漫才みたいに喋っている。
今日の会話。
ばーば 「もう86歳らしいわ。」
○○さん 「誰がそんなたわけたこと言ったの?私はまだ72歳だがね。」
ばーば 「5時になると、もう真っ暗だわ。」
○○さん 「ホントだわ。こんな暗くなるまで、なんで毎日毎日行かなならんの?」
「やっとれんわ。」
こんなふうに、一人二役でずっとしゃべり続けている。
特に、本音を喋っている○○さんの話を聞いていると、イライラしてくる。
私がイラつきながら全否定することを言うと、全く聞こえてないかのようなフリをする。
そして今日もまた、私は二階に逃げてきた。
ばーばの独り言を聞いていると、こっちまで頭がおかしくなってきそう。
この独り言も、いわゆる認知症の周辺症状の一つなのだろうが、
「受け流す」
「話題を変えてみる」
「うなづいてみる」
そんな、マニュアルに書いてあるような高度な対応は、私にはできない。
二階に逃げるのが精いっぱい。
ばーばが眠りにつくまで、この独り言は続けられるので、
それまで避難。
もう、ポータブルの用意はしてきたし、
後は、ばーばが寝静まったのを確認してから、お茶をおいてこよう。
身体的な介護はほとんどしてないんだけど、
この生活もね、
結構キツいです。
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