今朝は大洪水だった。
ばーばのベッドまわりと布団が被害にみまわれた。
昨夜はばーばの起き上がる気配が全くせず、それをいいことに朝まで私が爆睡していたことも、大洪水を引き起こした要因だ。
朝5時半、目覚ましの音が鳴る。
すると、階下からばーばの独り言が聞こえる。
聞き取れる言葉は
「立てん」
「どうしよう」
「冷たい」
ま、この三語を聞けば、だいたいのことは想像がつく。
慌ててばーばの部屋に行くと、ばーばはノーパンでベッドに腰掛けていた。
足元はオシッコでびしょびしょ。
「なんか、パンツ履いとらんのだわ。」
ええ、その姿を見れば言われなくてもわかります。
ゴミ箱の中には、グッショリ濡れたリハパンが。
おそらく、こんなことだと思う。
夜中に尿意を感じたものの立ち上がれない。
仕方がない、このまま寝てやれ。
寝ている間に、オシッコがパッドとリハパンの許容範囲を超えてしまった。
パンツがびしょ濡れ。
気持ち悪い、替えなきゃいかん。
でも、立てん。
とりあえず脱ごう。
でも新しいリハパンがあるところまでは、立って歩かないといけない。
無理。
パジャマのズボンだけ履いとればいいわ。
パジャマのズボン履こうとしたら、オシッコ出ちゃった。
あ~、どうしよう。
スリッパもびしょ濡れになっちゃった。
ちょうど、そうやって途方に暮れていた時に、私が起きてやってきた。
おかげさまで、本日も暑く天気が良かったので、シーツから布団からパジャマまで、全部乾きました。
今日もデイに行ったんだけど、デイでは普通に歩いてトイレに行っていたとのこと。
デイから帰ってきてからも、普通に立ち上がりトイレに行く。
でも昨日は、デイから帰ってきた時も、なかなか立ち上がれなかった。
ただ昨日は、疲れていただけなんだろうか?
私が思い当たることは、夜の睡眠薬の服用。
普段は
『眠れない時に飲んでね』
というメモ書きとともに、ベッドサイドのテーブルに一錠を四等分に割って置いておく。
するとだいたい一晩で、一錠飲んでしまっている。
オシッコの大洪水になるよりは、眠れない方がマシだろうと思い、今晩から睡眠薬は出さないことにした。
さて、今晩はどうなることか?