徘徊、現行犯逮捕 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今日は仕事休みで、午前中はかかりつけ内科医への、じじばば揃って月一定期受診。


ばーばは、胸部レントゲンと心電図。


胸部レントゲンでは、今回もきれいな肺で、肺炎の跡もなし。


心電図も、例によって機械が正常と判断。


以前、先生は

「80代の患者さんで、心電図が“正常”となる人を見たことがない。機械が故障したのかな?」

な~んて言っていたが、本日も機械は“正常”と判断しました。


本当に、心臓に毛が生えてるくらい丈夫みたいです。


普通はなんらかの異常があって、それでも問題ない範囲って人がほとんどだそう。



家に帰ってお昼ご飯を済ませ、二人がお昼寝のため部屋に行ったので、

私は庭の草取り開始。


家の前の道路沿いの花壇の手入れをしていると、

玄関がバタンと閉まる音が。


うん?


草取りの手を休め、玄関の方を見ると、

しっかり帽子をかぶり、出かけようとしているじーじの姿が。


「どこか行くの?」


急に現れた娘の姿にびっくりしながら

「ちょっと、何にも用事はないけど、その辺をブラブラしようかな、と思って。」


はい、徘徊、現行犯逮捕。


家に自分で戻ってこられるんだったら、お好きなだけどうぞ。


でも、じーじの場合、ただひたすらまっすぐ歩き、決して戻ろうとはしない。


仕方がないので、一緒にお散歩に行くことに。


いったん家に入り、じじばばの部屋に行くと、お昼寝爆睡中のばーば。


さては、ばーばが寝ているのを見計らって、出ていこうとしたな。



確信犯のじーじと、駅の近くの喫茶店まで行くことにした。


最初は下り坂なので、足取りも軽やか。


生意気に、両手をポケットに突っ込みながら歩いている。


危ないんですけど。


ゆっくりは歩いているが、さほど私に遅れることなく歩いている。


しかし、平坦な道になると、途端に亀の歩みに。



ものすご~く時間をかけ、喫茶店に到着。


昔っからやってる、それこそ私が小学生の頃からやってる喫茶店。


お客さんも常連さんばかりで、ほとんど近所の高齢者。


じーじも、元は常連さん。お店の人はじーじの顔を覚えていてくれていた。



一人のお婆さんが会計をしようとしていたが、どうやら財布を持ってこなかったらしい。


「わかっとるでいいよ。また今度嫁さんにもらっとくわ。」

と、お店の人。


田舎の古い喫茶店だからこその風景。


時代はどんどん移り変わり、人も物も次々に新しくなっていくけれど、

「変わらない」ってのも、アリですね。



帰り道も、ものすご~く時間をかけ、今度は川沿いの道を歩きました。


川の中に亀がたくさんいて、甲羅干ししている亀をじーじと二人で見ながら、

ゆ~っくり歩いてきました。


なんか、幸せな気分になった午後でした。



家に帰ると、ばーばが

「二人して、いつまでたっても帰ってこないから心配だったよ。」  


ばーばも、まだちゃんと私のお母さんでいてくれて、ありがとう。






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