担当者会議で褒められたけど | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今日はじーじの担当者会議だった。


前回と変わらず、要介護2で期間は一年間。


ケアマネさんの他、デイとショートの担当者・訪看さんが我が家にやってきた。


施設利用時のじーじの様子を、各担当者が報告。


みんなが口をそろえて言ったことは

「娘さんが心配されている食事中のむせ・服薬時のむせは見られませんでした。」


えっ、それじゃあまるで私が嘘言ってるみたいじゃん。


まぁ、家でも介護食の宅配弁当の時は、ほとんどむせることはない。


やっぱり、私の調理の仕方が悪いのか?


所詮、素人。


いくら頑張っても、その道のプロにはかなわない。


介護職に従事している人と、在宅で介護している家族との感じ方・とらえ方の違いは

大きいものだと、つくづく感じた。


食事の中で、ご飯は完食・おかずを半分ほど残しても、

施設のとらえ方は、ほぼ完食。


私としては、ご飯はもちろん、おかずの肉・魚・野菜もちゃんと食べて欲しい。


むちゃな量を出しているわけではないので、残さず食べて欲しい。


「ウトウトされることが多くなりましたが、穏やかに過ごしていただいています。」


家で放置の時は寝てても構わないが、デイやショートに行っている時ぐらいは

もっと働きかけて欲しい。


介護職に従事している人は、今じーじがどの段階にあって、これからどのようになっていくのかが

経験でわかっている。


一方私は、経験もなく、わからないから不安で、少しでも今の状態を長く保って欲しいと思い

あれこれジタバタと試行錯誤する。


「認知症の症状もとても落ち着いていますね。在宅介護の環境がいいからでしょうね。」


褒めてもらった。


でも、うわべだけで判断して褒めてもらっても。


確かに部屋は掃除してあるし、着ているものはちゃんと洗濯してあるし、

食事も服薬管理もできている。


そりゃ、こういった介護者がいなくて、独居や老老介護で大変な暮らしをしている

要介護者が多いのが現実なんだろう。


娘にいつもいつも怒られてばっかりいる日々でも、在宅介護の環境がいいことになるんだろうか?


私って、なんかすっごく井の中の蛙だなと思った。


私が思っている以上に、要介護者の置かれている状況は厳しく、家族関係も崩壊しているんだと思う。


だから、実の娘にたとえ毎日怒られても、一緒に住んでもらえて、ご飯も作ってもらえて、

お風呂も一緒に入ってもらえることは、恵まれた介護環境なんだろう。


だから、ケアマネさんを含め、我が家に関係のある人は、

「ここは、何の問題もない。」

と思っている。


経済的に困窮してたり、介護してくれる家族がいなかったりした場合、行政は手を差し伸べやすい。


本当は、我が家のように一見何の不自由も悩みもないかのように見える家族の方が、

深い問題を抱えているかもしれないのに。


私だって、心には闇を抱えているし、何かをしでかしてしまう危険性だってあるのに。

余計に、本音は言えない。

笑顔で、できた娘を演じて、今日の担当者会議も終わった。


くっそ、今日も飲んでやる。



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