去年の夏は何をしていたか?
まだブログも書いていなかったので、私の記憶だけが頼りなのだが、じーじを怒鳴りつけ、ブチ切れ、開通したばかりの新東名を走りに、ハンドルを握っていた気がする。
またある時は、急遽いつものデイにお泊まりをお願いし、横浜の長男を訪ね、鎌倉散策をしていた。
とにかく今より数段イライラし、毎日じーじとバトルを繰り返していた。
理由はくだらない些細なこと。
真夏なのに、夕方5時に雨戸を閉める。
下剤を飲み過ぎては、腹痛を起こし、「病院に連れて行け」と言う。
何度、休日・夜間診察をしている病院を探し、受診した事か。
真夏のかんかん照りに、庭に出て行く。
自分勝手に、わけのわからない行動を繰り返す、そんなじーじに真っ向から対決していた。
でも、私が仕事から帰ると、じーじが外に干しておいた洗濯物を取り入れ、ばーばがそれをたたんでくれていた。
今はそんな光景はない。
私が帰るまで、洗濯物は干しっぱなし。
じーじは庭に出ることも、ほとんど無くなった。
食事以外は、ほとんど寝て過ごす。
今日もシャワーで汗を流し、身体を洗ってあげると、か細い声で
「ありがとう。」と言う。
去年までは、ありがとうなんて決して言わなかったのに。
このところ、落ち着いていて介護はし易いのだが、衰えが目立つ。
でも、決して病的な衰え・やつれではなく、自然な老いなんだと思う。
反対に、まだできる事だってたくさんある。
食事も自立してるし、時々便失禁はあるけど、基本的にはトイレで排泄できる。
ゆっくりだけど、杖がなくても歩ける。
正座もできる。
干されっぱなしの洗濯物を見て、去年より一段と衰えたじーじを想い、ちょっとウルウルしてしまった。
あんなに怒ってばかりいたのに、いなくなっちゃえって思ったのに、こんな程度で私はオロオロしている。
これからどんどん老いが進み、寝たきりになった時、私はちゃんとケアしたり、じーじの死を受け入れることができるのか?
もっと強くならないと、とても在宅で看取ることなんてできないな。
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