今度はお向かいの家の解体が始まった。
ずっと転勤で空き家になっていた。
少し前に売りに出されていたが、古家付きでは売れなかったんだろう。
解体して更地にして売却する事にしたようだ。
じーじがこの工事が気になって仕方が無い。
何度もカーテンを開けて外を見る。
まぁ、その程度の事は日常茶飯事。
庭に出て、見物をする。
まぁ、それもいつもの事。
しかし、問題はこの解体現場で働いている人たち、ほとんどが外国人。
近所の人に会ったら挨拶するように、上の人から命令されているようで、じーじが出ていく度に「コンニチハ」と カタコトの日本語で話しかける。
むろん返事はしない。
外国人と認知症老人の対決だ。
返事がないので、また「コンニチハ」
戦時中の苦い思い出から、外国人は敵だと思っているのか?
挨拶に返事はせずに、睨みつける。
仕方が無いので、私が出て行って挨拶して
「おじいちゃん、耳が遠くてごめんなさいね。」
と言ってみる。
今度は、日本語が理解できないからか外国人労働者が黙る。
なんか、この不毛なやりとり。
疲れました。
まだまだ解体は続く。
そして、じーじの興味とこだわりも続く。
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