なんか寂しいね。
このおじいさんが熱中症で救急車が来た時、救急隊員の人に
「こちらの身内の方の連絡先を知りませんか?」
と聞かれた。
「奥様は随分前に亡くなられ、お子さんはいらっしゃいません。時々ご兄弟がお見えになっていましたが。」
と、何の役にも立たない答えをした記憶がある。
担架に乗せられたおじいさんは、もうすでに死んじゃってるんじゃないか?と思うくらいぐったりしていた。
その後、病院から施設に移ったと聞いた。
まだ70代前半、てっきり元気にしていると思っていたのに。
子どもがいなくて、奥さんに先立たれると、男の人が一人で暮らしていくのは大変だ。
自分でできるうちはいい。
でも、買い物に行けなくなっても、病院に行けなくなっても、自分から行政を頼りにする事がなかなかできない。
救急車を呼んだのは、町の民生委員の人だった。
隣の人から、「何度回覧板を回しに訪れても応答がない。」と連絡を受け、訪問したらしい。
どうやって家の中に入ったのかはわからないが、何日も食べていない状態で倒れていたそうだ。
でも、昔からの住宅地で、ご近所も顔見知りで、家庭環境も把握している間柄だからよかった。
そうでなければ、おそらく亡くなられてから発見されていただろう。
鬱陶しい事も多い近所付き合いだが、核家族や老人世帯には、いざという時一番頼りになるのがご近所だ。
大切にしなければならない。
こういうつながり。
という事で、本日もまた、お隣の奥さんと世間話に花を咲かせてしまった。
くだらない無駄話と思わず、貴重な情報収集だと考えればいい。
いざという時必ず役に立つ。
(ちょっと言い訳がましいけど)
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