昨日午後7時を過ぎた頃、まるで何事もなかったかのように、歩いて食卓についたじーじ。
私も何事もなかったかのように、食事を用意する。
いつも通り、三人でテレビを見ながら食事をする。
その後もいつも通り薬を飲ませ、入れ歯を外し歯を磨く。
パジャマに着替えさせる時に、傷を確認する。
おでこと右足スネと膝にすり傷があった。右足スネはぶつけた為、少し腫れていた。
ばんそうこうを貼った。
その時じーじがメガネをかけていない事に気付く。
たぶん倒れたところで落としたんだ。
じきに「メガネがない」と騒ぎ出すので、慌てて暗い住宅地の中、懐中電灯を持って探しに行った。
メガネはあった。
でもフレームが曲がっていた。
リビングでメガネ屋さんのマネをしてフレームを温め、ペンチで直しているとばーばがやってきた。
「今日は本当に悪かったね。じーじのわがままで散歩に付き合ってもらったのに、嫌な思いをさせて。こんな夜遅くにメガネまで探しにも行かせて。」
涙が止まらなかった。
そこに居たのは要介護1のばーばではなく、私のお母さんだった。
わんわん泣きながら、今日の事・今までの事・これからの事を話しあった。
ばーばも私が仕事で家にいない間、じーじの見守りをするのが大変だと言った。
自分が足が悪く何もできないから、私たち娘夫婦に、これ以上迷惑はかけたくない、とも。
ばーばも負担に感じていたんだ。
「でも、ばーばはずっとじーじと一緒にいたいんでしょ⁇」
と聞くと、
「確かに最後まで看取ってあげたいと思うけど、じーじは病気なんだから病院や施設に入れたって構わないよ。」
「金銭面で、またあんたたちに迷惑をかけてしまうけど。」と言ってくれた。
私は一人っ子なんだから、家で最後まで二人を自分一人で面倒見なくてはならない、という考えにがんじがらめに縛られていた私。
ばーばの方がはるかに柔軟に考えている。
まずは、じーじだけショートに行ってもらうように、ケアマネに話してみようと思う。
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