私には母がいた | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。


昨日午後7時を過ぎた頃、まるで何事もなかったかのように、歩いて食卓についたじーじ。

私も何事もなかったかのように、食事を用意する。

いつも通り、三人でテレビを見ながら食事をする。

その後もいつも通り薬を飲ませ、入れ歯を外し歯を磨く。

パジャマに着替えさせる時に、傷を確認する。

おでこと右足スネと膝にすり傷があった。右足スネはぶつけた為、少し腫れていた。
ばんそうこうを貼った。

その時じーじがメガネをかけていない事に気付く。

たぶん倒れたところで落としたんだ。

じきに「メガネがない」と騒ぎ出すので、慌てて暗い住宅地の中、懐中電灯を持って探しに行った。

メガネはあった。
でもフレームが曲がっていた。

リビングでメガネ屋さんのマネをしてフレームを温め、ペンチで直しているとばーばがやってきた。

「今日は本当に悪かったね。じーじのわがままで散歩に付き合ってもらったのに、嫌な思いをさせて。こんな夜遅くにメガネまで探しにも行かせて。」

涙が止まらなかった。
そこに居たのは要介護1のばーばではなく、私のお母さんだった。

わんわん泣きながら、今日の事・今までの事・これからの事を話しあった。

ばーばも私が仕事で家にいない間、じーじの見守りをするのが大変だと言った。
自分が足が悪く何もできないから、私たち娘夫婦に、これ以上迷惑はかけたくない、とも。

ばーばも負担に感じていたんだ。

「でも、ばーばはずっとじーじと一緒にいたいんでしょ⁇」
と聞くと、
「確かに最後まで看取ってあげたいと思うけど、じーじは病気なんだから病院や施設に入れたって構わないよ。」
「金銭面で、またあんたたちに迷惑をかけてしまうけど。」と言ってくれた。

私は一人っ子なんだから、家で最後まで二人を自分一人で面倒見なくてはならない、という考えにがんじがらめに縛られていた私。

ばーばの方がはるかに柔軟に考えている。

まずは、じーじだけショートに行ってもらうように、ケアマネに話してみようと思う。


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