消えて欲しい | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

仕事から帰るとじーじが何やらわめいている。

ばーばが涙声で私に訴える。

「外に出たい。散歩に行きたい。」
「なんでお前は歩けん?」
「なんで寝てばっかおる?」
と、じーじが言い続けたらしい。

「私は歩きたくても歩けんのに、じーじがずっといじめる。」

この時点で私は相当頭に血が登っていた。

「じゃあ寒いけど、今から私と散歩に行こう。」
と、じーじと出かけた。

頭に来ていた私は、いつものスーパーではなく、少し遠い神社まで行く事にした。

神社に着く頃にはすでにふらふら。

でも歩いて来た以上、歩いて帰らなくてはならない。

途中までじーじのスピードに合わせていたが、この調子では家に着く頃には真っ暗になってしまいそう。

脇を支え無理矢理歩かせた。

なんとか車のこない団地内まで来ると、ついにじーじが座り込んだ。

そのまま放置して、車を取りに一旦家に帰る。

車でじーじを放置したところまで行くと、じーじが前のめりに倒れていた。
おでこと足にすり傷が。

なんとか抱え込み車に乗せ家に。

とりあえず、ばーばのベッドに座らせる。

もうこの時、怒りを抑える事ができなかった。

「歩けない人の気持ちがわかった?」
「自分だって散々外に出たいってわめいたくせに、歩けないじゃん。」
「ばーばが、じーじに外に出るなって言うのは、じーじがもうまともに歩けないから、外に出たら危ないからそう言ってるのに。」

これだけ言ってるのに、反抗的な目で私を見て、ふらふらの状態なのに私につかみかかってきた。

つい、バシっと頬を平手打ちしてしまった。

それでも、まだ睨みつける。

そのままばーばのベッドに寝かせたまま、二階に上がってきた。
傷の手当もしていない。

ばーばはオロオロしてるだけ。

もう嫌。この世から消えて欲しい。



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