今日はデイサービスの日だった。
自分一人では他人と関わることのできないじーじは、デイでもばーばのそばから全く離れない。
席もばーばの隣でないと安心できないらしい。
ヘルパーさんと直接しゃべることもできないので、ばーばがじーじの言いたいことを通訳をする。
デイに限ったことではない。家でも同じだ。
私のキーキー声は聞き取れないらしく、完全無視。
同じことでも、ばーばが言うと、理解する。
例えば、私が「もう夜だから、パジャマに着替えてね」と言っても理解できないが、
ばーばが「まぁ夜だで、寝巻に着替えやーよ」と言うと、素直に着替え始める。
娘がいくら頑張ったところで、長年連れ添った女房には勝てない。
でも、実際にはご飯を作るのも、汚れた下着を洗うのも、毎日歯を磨き入れ歯を入れるのも、
あれこれぜ~んぶやっているのは私なのに。
精神衛生上よろしくないので、じーじの主介護者は、あくまでもばーばであって、
私はばーばが身体が不自由で、できないことを手伝っているだけ、と思うようにしている。
「自分の旦那の面倒ぐらい、ばーばが自分でみやがれ~」と悪態をついていたけど、
最近行きはじめたショートステイの方から、こんな提案が。
「ショートに滞在の間だけでも、お父様のお世話は私たちがさせていただくので、
その間、お母様には少しでも休んでいただいた方がよろしいのでは?」
ばーばの、常にじーじを気にかけ、自分のことは後回しにしている姿を案じてのことだった。
デイやショートに行ってくれると、娘の私は介護から解放され自由な時間ができる。
でも、家でもデイでもショートでも一緒のばーばには、休まる時がないんだな。
うかつだった。
自分の大変さばかり押し出し、ばーばの大変さを全く理解していなかった。
ありがたく、ショートの担当者さんの申し出を受け入れ、
ばーばを少しでも休めるようにお願いするつもりだ。
今も、トイレに行くだけなのに、ばーばは
「しっこ行ってくるだけだでね。」と、じーじに言っている。
まるで、幼い子供が母親の姿を求め、後追いしているようだ。
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