hideはもう、
悲しみと苦しみを伴って世の中に映し出されているのではない。
90年代には、こんなにすごいロックミュージシャンがいたんだぞ!という、キラキラした、カリスマの象徴として映し出されている。
当たり前だ。あれからもう、四半世紀近く経ってるのだから。hideが亡くなった年に生まれた人達は、
もう、27歳。hideが亡くなった日に出産したファンだっていたでしょう。
命を分け与える為 骨髄バンク登録をした病院で、
1998年5月2日。hideの死亡は確認された…
hideちゃん。
俺の終焉は、ロックミュージシャンっぽかっただろ?
なんて、言わないでよね。
あなたの終焉は、とても笑えるものではなかったよ…。
心がバラバラな状況の中、泥酔してたから…死んだフリでもしてやるか!なんて、思ったの…? そうじゃ、ないよね…?
私は今でも、あの日から離れられずにいます。
あなたに触れる度、喜びや嬉しさを感じる事ができるようになったけど。それでもまだ、悲しみや苦しみも伴います。
少し進んでは、悲しくなるとあの日に戻り…
永遠に知る事のできない真実に、想いを馳せ
無意味だと知りながら、あの日のあなたへ問いかけ続けています。
もう、こんなに長い年月が経ったのに
あの日から離れらない私を見て
お前なんかに好きでいてもらいたくねぇーよ。
と、呆れてるよね。
分かってる。…分かってるよ。
これは、私の妄想。
よく、「hideは未来人だったと思う」というコメントを目にするけど、私はね
あなたは宇宙人だったんじゃないかと思うんだ。
まるで、かぐや姫の物語のように
地球人の着ぐるみだけ残して…あの日あなたは、宇宙に連れ戻されてしまった。
そう思う方が、すこし気が楽かな。
PSYCOMMUNITYのベストアルバムが発売された
2000年。社会人になったんだけどね
あなたから離れてしまった私は、あれから25年ーー
ずっと、死んだまま生きてきたよ。
あなたに触れなかった、25年の間、ずっと。
思い出を作る事さえ拒んで、何もない日々を、ずっと死んだまま生きてきたんだ。
ただただ、忙殺される日々に殺されて…過ぎていく日々に、何もないまま、流され続けて。
これまでの私は、ずっとハリネズミみたいだったよ。
心は常にトゲトゲしくて、無数の針で覆われて。
干からびて、ひび割れて。常にイライラ、ギスギス。
笑い方さえ、忘れてしまってたよ。
でもね、あなたにまた触れるようになってから
そのイライラ、ギスギスが和らいできたんだ。
イライラしそうになるとね、あなたの顔が浮かんでくるんだよ。あなたは…人に対して優しくて、丁寧な人だったから。あなたを思い浮かべると、イライラしなくなるんだ。凄く不思議。
今までの25年が嘘みたいに、心の在り方が変わったよ。イライラしないって、こんなに心が軽いんだと、
今さらだけど、初めて知ったよ。
もしもあの時、あなたから離れずに...あなたの声を聴き続けていたのなら…もう少し、まともに生きて来れたのかな。でも、あの時の私は幼すぎて
どうしても受け入れる事が出来なかったんだ。
あなたに触れる事で、私の心はこんなに軽くなった。
あなたは私の癒しで、私の命そのもの。
だって、あなたから離れてる間の私は死んでいたも同然なんだもの。こんな事、この歳で言ってしまうのは本当にイタい奴だけど…誰の目にも触れないし、あなたの元にも決して届かない。だから言わせてね。
もし。自分がこの世に生を受けた意味を見いだそうとするならば。それはきっと、あなたと出逢う為。
今は、本気でそう思ってるんだ。
直接出逢う事はなかった。すれ違う事さえなかった。
あなたが私の存在を、知る事もなかった。
ただ、同じ国で、同じ時代を生きた時間が少しあっただけ。それだけだとしても、私が生きていられるのは あなたの存在があるから。それが事実だから。
だから…私はあなたと出逢う為に生まれてきたんだと、そう思うよ。きっとこの先も、私の人生は続いていくんだろうけど。あなたに触れながら、いろんな事を教わって、それを糧にしてこれからは生きていくんだろうと、今はそんな風に思ってるよ。
あなたの肉体は朽ち果ててしまっていても、私の中で私の命が尽きるまで、あなたは色鮮やかに生き続けるから。
笑う月の蒼い光
傷をそっと 閉じていくよ
死んだまま生きてきた私の元に、
土に還ったあなたは、花となって戻ってきてくれました。
身悶えるほど大好きな
あなたの優しい声に触れる度、涙が零れます。
幾度となく、止めどなく涙を流し、
その度に私の心を覆っている無数のトゲが、
一本一本抜け落ちていくのを感じています。
あなたがいなくなってしまった事で心に傷を負ったけど、その傷を癒すのも、あなたでないとダメなんだと戻ってきてくれたあなたが教えてくれました。
あなたが生きてきた軌跡を辿り、小さな画面を通してあなたの姿を観ている今。一瞬一瞬の表情や、
その時その時の言葉に感情移入して、まるであなたが憑依したような状態で、勝手に喜んだり落ち込んだりしています。あなたの側に、ずっといたい。
実際は不可能なんだけど、あなたの様々な感情を、私も知りたい。そんな風に思って、時間の許す限り
貪るように、あなたを求めています。
狂気に満ちている…とは、思ってても言わないで(笑)
端から見たら…結構ヤバい奴。
その前に、この歳でこんな事を綴ってる時点でヤバい奴だけど。
でも、ストーカーにはならないよ。想うだけならいいでしょ? だから、許して欲しい。
迷惑はかけないから。あなたの優しい声や優しい眼差し、色んな表情が全身に絡みついて…想いはもう、止められない。
あなたはもう既に、どこにもいない。
だから、失う恐さはもう感じずに済むから。
あなたが生きた時間に寄り添って、残した数々のものに触れながら、想い続けていくよ。
あなたの、脆くて壊れそうな心も、危うい一面も
全て、受け止めて。
君を見つめると胸が痛い
守ってあげなくちゃ 壊れちゃうから
ずっと。このままずっと、私の中に
永遠にあなたを閉じ込めて
ずっとずっと、話しかけ続けるよ。
あなたには決して届く事のない、この想い。
ひとりよがりの、この想い。
多分これからも、何度も立ち止まってしまうと思う。
そして、あなたを想って生き続けながらも
前に進んでいきながらも
それでも、あの日の事は、忘れられないと思うんだよ。
永遠にあなたに問い掛け続けるけど
永遠に知る事ができない、その答え。
生涯きっと、呟き続けるよ。
…あなたが最期の瞬間に感じていた想いは
ピンクスパイダーのような、憂いを帯びた感情でしたか…?
それとも、ROCKET DIVE や ever free のように、
夢や自由に溢れたキラキラした感情でしたか…?
これは、あなたへのラブレターと同時に
あなたを愛している私の記録。
そして、道しるべ。
あなたが再び差し出してくれた手を、もう二度と
離さなくて済むように。
あなたをもう決して、見失わなくて済むように。
私は…
この世に 何万、何十万といる、あなたのファンの一人。
けれど、私にとってあなたは
代わりのいない、たったひとりの愛する人。
あなたが作り上げた、全ての世界を。
音楽という形のないものに、全身全霊を注いで生きた
その情熱を。
ロックを通して、自分を表現し続けたその魂を。
あなたの分身である、色とりどりの曲の数々を。
そして…ただひたすら、真っ直ぐで、純真無垢なあなたを。
あの日突然消えてしまったあなたを恨めしくも思うけれど。
あなたの全てを、ただ純粋に愛しているよ。
Flame of misery 愛しさを憎しみを受け止めて
It′s a flame of sadness 腕の中で砕いてしまえ 全て
Pieces of sadness 降りそそぐ雨がやんだら行こう
Life is going on 枯れるまで歩いて行くだけ
Stay free my misery
.....my misery
空の中で、
60歳になったhideちゃんへ。
狂おしいほどあなたが大好きな
何者でもない、18歳年下の 紫愛(しあ)より。
2025.05.07