メキシコ映画「マルティネス」を鑑賞映画

メキシコで生活している60歳のチリ人男性・マルティネス(フランシスコ・レジェス)は、偏屈で人付き合いが嫌いだった。仕事などで日々のルーティンを決して崩さない彼の日常は、会社から退職をほのめかされ、後任のパブロ(ウンベルト・ブスト)がやって来たことで揺らぎ始める。そんなときアパートの隣人女性・アマリアが部屋で孤独死し、自分宛ての贈りものが遺されていたことを知る。彼女が遺した日記や手紙、写真を通してアマリアに興味を抱き始める中、マルティネスは再び人生への好奇心を取り戻していく。(シネマトゥデイより)

 

老いや死、孤独に直面した60歳の男性を描くヒューマンドラマ。

偏屈で人と関わらないように生きてきた男性が、孤独死した隣人女性が自分宛の贈り物を残していたことを知り、捨てられていた彼女の遺品を部屋に持ち込み、人となりを知るうちに、孤独だった男が人生を変えていくことになるという物語。

孤独死した後、親族がだれもいない状態だとこうなるのか・・老いとか孤独死とか他人事じゃないなって感じる作品。

この日、メキシコからロレーナ・パディージャ監督が来日していて、トークショー付きの上映を見ることができたのだけど、日本食の虜になっている話やマルティネスというのはメキシコではよくある名前だとか、父親との関係から生まれた作品だということが聞けて面白かった。

父が早くに亡くなっている私には年老いた父親は想像できないのだけど、自分の母親のこともだし、義母のことも、自分も含めて人生のエンディングについて改めて実感した作品だった。