オスカーで国際長編映画賞を獲得した「関心領域」を鑑賞映画

ナチスドイツ占領下にあった1945年のポーランド。アウシュビッツ強制収容所で所長を務めるルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)と妻のヘドウィグ(ザンドラ・ヒュラー)は、収容所と壁を隔てたすぐ隣の家で暮らしていた。収容所からの音や立ち上る煙などが間近にありながら、一家は満ち足りた日常を送っていた。(シネマトゥデイより)

 

未読だけれどマーティン・エイミスの小説がベースになってい、第2次世界大戦下のアウシュビッツ強制収容所に隣接した瀟洒な邸宅に住むアウシュビッツ強制収容所の所長とその家族を描いた作品。

叫び声が聞こえ、昼夜何かが燃えている収容所の隣で優雅に暮らすドイツ人家族、子供たちは戦争が起こっていることは知っていても塀の向こうで起こっていることには関心がなく、妻は庭を手入れし、田舎暮らしを満喫している・・

塀の向こうで行われていることこのまま平和に暮らせないことも知っている私たちには異様な光景と家族の限りある幸福は異様で、恐ろしかった・・でもあの時代、あの家の子に生まれたとしたら、私の関心ごとは塀の向こうではなく、やはりこちら側だったのかも・・

オスカーで「PERFECT DAYS」に国際長編映画賞を受賞して欲しかった私としては勝手にライバル視していた作品だけど、まぁアカデミーとしてはこっちを選ぶんだろうね。

私はやっぱり「PERFECT DAYS」の世界観が好きだけど。