オーストリアミステリー「ヒンターラント」を鑑賞
第1次世界大戦終結後、ロシアでの捕虜生活から開放された元刑事ペーター(ムラタン・ムスル)と戦友たちはついに故郷へとたどり着く。ところが敗戦国となった祖国はすっかり変わり果て、帰宅したペーターの家に家族の姿はなく、彼は行き場を失ってしまう。そんな折、拷問の末に殺されたと思われる遺体が河原で発見される。(シネマトゥデイより)
オーストリア皇帝のために戦争に行き、ロシアでの捕虜生活から解放れてて祖国に戻ってくると、皇帝派は赤と見做される世の中に変わっていた・・そんな中で元兵士たちを惨殺する連続殺人事件が発生し、元刑事のペーターが事件解決に乗り出すというミステリー。
戦後の不安定な雰囲気作りなのか立ち並ぶ建物も部屋の中のセットも歪んでいるから不穏な感じが伝わってきて、惨殺のされ方もだけど、雰囲気のある作品だった。
背景のいびつさで三半規管を刺激する感じはいいのだけど、ミステリーとしてはちょっと弱いかな・・まぁ面白かったけどね。