第75回カンヌ国際映画祭75周年記念賞を受賞した、ジャン=ピエール、リュック・ダルデンヌ監督最新作「トリとロキタ」を鑑賞
アフリカからベルギーのリエージュにたどり着いたロキタとトリは、姉弟と偽って暮らしている。10代後半のロキタとしっかり者のトリは、常に行動を共にしていた。ビザがなく、正規の仕事に就けないロキタは、祖国にいる家族のためにドラッグの運び屋をして金を稼いでいたが、偽造ビザを手に入れようとさらに危険な闇組織の仕事を始める。(シネマトゥデイより)
アフリカからベルギーにやってくる船で出会った少女と少年を取り巻く世界を描いたヒューマンドラマ。
ビザを取得し、ハウスキーパーとして働いてアフリカに住む家族を養おうと夢見るロキタと家族から疎まれて育った少年トリが姉のような存在のロキタと出会い、支え合いながら生きていこうとする物語。
ベルギーにやってくるためにエージェントに支払った金額を払わなくてはいけない、働く為にはビザが必要、大金を稼ぐ為に危険な仕事を始めるロキタ・・幼い二人には辛い現実だった・・
これが世界のどこかで起こっていることなんだろうけれど、なんとも救いようのない現実が、重すぎる。