アメリカの銃乱射事件の被害者と加害者それぞれの両親が対話するという「対峙」を鑑賞
アメリカのとある高校で生徒による銃乱射事件が発生し、多数の同級生が亡くなり、実行犯の少年も校内で自ら命を絶つ。6年後、事件で息子を殺されたペリー夫妻(ジェイソン・アイザックス、マーサ・プリンプトン)はいまだにその死を受け入れられず、事件の背景に何があったのか知りたいという思いを募らせていた。あるとき二人はセラピストの勧めで、事件を起こした加害者の両親と対面することになる。(シネマトゥデイより)
アメリカの高校で起こった銃乱射事件から6年後、被害者の一人である少年の両親と、加害者の少年の両親が対話するというお話。
コロンバイン高校銃乱射事件のことなんだろうと想像しながら見ていたけれど、出演者はそれぞれの両親と場所を提供する教会関係者たちだけという、名脇役たちの名演技は舞台劇を見ているような感じで、脚本の素晴らしさが際立つ作品だった。
どちらの側につくということではないけれど、加害者の両親も世間からも非難されて、これからも非難され続けるだろうし、息子を殺された傷が癒えないからと両親を責めるのは違う気がすると思いつつ・・自分が被害者の家族だったら、同じ気持ちなのかもしれないと考えながら、赦すというテーマが重くのしかかってくる感じがした。
親になるって大変なことだよね。