1996年にオーストラリア・タスマニア島で起きた無差別銃乱射事件をベースにした「ニトラム/NITRAM」を鑑賞
1990年代半ばのオーストラリア・タスマニア島。観光以外の産業がない閉鎖的な地域で両親と暮らす青年(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)は、幼いころから周囲になじめず孤立し、本名を逆さに読んだあだ名「NITRAM(ニトラム)」と呼ばれバカにされていた。何ひとつ思い通りにならない日々を過ごす中、彼はサーフボードを買うために始めた仕事で、ヘレン(エシー・デイヴィス)という女性と出会い恋に落ちる。しかし、ある悲劇的な事件をきっかけにニトラムの孤独感や怒りは増大し、精神状態は悪化していく。(シネマトゥデイより)
1996年、オーストラリアのタスマニア島で起こった銃乱射事件の犯人を描いた作品。
感情のコントロールができないのか、軽い知的障がいがあると思われるニトラムがどうやって銃を手に入れ、大量殺人を犯すことになったのか・・冒頭から不穏な雰囲気でこれから起こることがわかっているだけに、落ち着かない。
おもちゃではない銃を使ってみたかったのか、お父さんの復讐のためなのか、ニュースの影響なのか、最後まで見ても彼がなぜ事件を起こしたのかが理解できないままだったけれど、消化不良というわけではなく、精神的に落ち込むし、人にオススメできる作品ではないけれど、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズがすごくいい。
凄惨なシーンは一切ないのに、銃声だけで想像させる見せ方がすごく上手い。