ペルーの日本大使公邸占拠に着想を得た小説の映画化「ベル・カント とらわれのアリア」を鑑賞映画

実業家ホソカワ(渡辺謙)の会社の工場誘致のためのパーティーが催されていた南米某国の副大統領邸に、テロリストが乱入し占拠する。人質になった各国の要人ら招待客の中には、世界的オペラ歌手のロクサーヌ・コス(ジュリアン・ムーア)もいた。テロリストと政府の交渉が平行線をたどる中、ロクサーヌの歌をきっかけに人質とテロリストの間に師弟のような関係性が芽生える。(シネマトゥデイより)

 

1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件がベースの作品かと思ったら、事件に着想を得たアン・パチェットの小説の映画化だった・・

ストックホルムシンドロームとでもいうのか、テロリストと人質との間に生まれる交流と通訳のゲンとテロリストの少女カルメンの唐突な恋や世界的オペラ歌手と日本人実業家が惹かれ合うというのはいかにも小説で、ドラマティックに盛り上げていくけれど、終わり方も唐突で、そうなることはわかっていたとしても制圧した国家側が悪のように描くのはどうなのかな・・という複雑な感情になる作品だった。

 

公式HP↓

http://belcanto-movie.jp