絵本『涙まみれの顔から笑顔がキラッ☆』

絵本の力ってすごいな。ピアノの演奏も心が弱っている時こそ、響くのだな

あるピアノレッスン日に、強く感じた。



いつもありがとうございます。高澤日出子です。

ある日のレッスンは、次のように展開された。

心を大切にする時間、
絵本を通して自分と向き合う時間、
あなたへの1曲をピアノ演奏。

レッスン生は高3女子の生徒。進学についての不安は、身体の不調&親子関係の改善を促すためのもののようだった。落ち着いたころ、ふさわしい絵本『だいじょうぶだいじょうぶ』を、読みきかせ。魔法の言葉“だいじょうぶだいじょうぶ”を、自分に向けて、話してあげてと、言葉を添えた。

だいじょうぶ だいじょうぶ (ちいさな絵童話りとる)/いとう ひろし

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絵本を読んでいるとき、途中から、涙が止まらなくなった・・・。読んだ後。一生懸命、毎日勉強しているのだから、成績が思ったように、上がらなくても、自分を責めなくてよいこと、そして、おかあさんに、素直に正直に自分の気持ちを話すのも、よいかもしれないと言葉をかけた。

沢山姉妹がいるので、両親に、これ以上、負担はかけられない。国立大学合格しなければと、寝る間を惜しんで、勉強した。疲れから、腎臓病が再発、検査入院、した塾通いもできない苦しみ。その心が伝わり、私はたまらず、手をにぎって『大丈夫大丈夫』の言葉をかけた。

私学になっても、医学部へ進学したいこと正直に話しすのも、一つの方法では、と投げかける。

彼女は『話してみる』と、微笑見ながら答えてくれた。終了時間が迫ってきたので、あなたのために、ピアノを弾くねと・・・演奏しながら  ふと見ると、大粒の涙が頬を伝っていた。鳥肌だった。
お互いの心が響きあってる・・・・魂が共鳴している・・

このとき、絵本はプレゼントしましたが、お母様がまた、その絵本で心が救われたと、後日、わざわざお礼のメッセージを伝えにいらした。

『私のほうが、救われました。何度も何度私のほうが読ませて頂きました。娘は3人姉妹の長女の責任感から、受験し失敗して、国立大学に入学せねばと、自らを追い込んでいたようです。全く氣ず・・・わかってよかったです。』




こんなことが、やたらと多い。私の顔を見るなり、ピアノに向き合わず、(ピアノがいやんなったわけでもなく、発表会にはでたいとおっしゃる)心に居座っている悩みを話されることが多い。そんな時、お話をじっくり、とにかくきく。そして、落ち着かれた様子が見えたら、ふさわしい絵本を読んで、心に効く言葉を投げかけてみる。そして、最後に、その方のためのピアノを1曲、演奏させていただく。


これから、このようなスタイルで、お役にたてるピアノにこだわらないレッスン、個人セッションを、やっていくことに決めた。

ずっと大切にしてきたピアノの調べと心に語りかける絵本が伝えるメッセージ。
この響きで、あなたをやさしく包みたい。
そして、あなたがほのかに輝きだす瞬間。

私もあなたと魂が響きあう、命が輝く喜び。



ありがとうございました。

では、今日の1曲 よろしかったらどうぞ。ベル