昨日のブログに書いたとおり、仁川経由でNY旅行を楽しんできた。
 若い頃は関空まで車 で行ったり、新幹線 とはるか号 で行ったりしていたが、歳を取ってからはもっぱらJR姫路駅前からのリムジンバス を愛用。
 ラクだからねぇw
 9月19日午前5時25分発のリムジンバス で関空へ。
 関空のKALラウンジは、通関前の位置にあって結構不便。JALとかANAはもちろん搭乗ゲート付近にラウンジがあるし、アリタリアですら(ごめんね、アリタリア。)もっと便利な位置にラウンジがあった。あんな場所にラウンジがあると、落ち着けないよ。
 だが、この位置設定はKALが悪いわけではなくて、関空がKALを舐めているせいであろう。
 ファーストクラスラウンジというのは、ビジネスクラスラウンジの一隅に囲われているが、いただける食べ物も飲物もビジネスクラスのもの。
 「落ち着かないから、さっさと通関しようよ。」と夫に言ってみたが、関西人らしくタダが大好きな夫は「いやや。まだここにおる!」と言って聞かない。
 以前、宮崎へ行くときに不便な場所のラウンジに落ち着いてしまい、予約した便に搭乗できなかったことがあるので、「じゃあ、アタシだけ先に行くね 」と立ち去ろうとすると、「わいも行くっ 」とw
 近くの国なのに、朴大統領就任以来(あちらはアベちゃん就任以来と思っているのかもね。)関係が冷え切っている日本と韓国。
 関空のラウンジの場所取りに、うっすらしたニッポンの悪意を感じた。。
 日系エアライン以外で便利な場所にラウンジがあるのは、やはり欧米系エアライン。
 KALのファーストクラスラウンジよりも外で好きなものを食べたり飲んだりした方が気分も上がった
 シルバーウィークだったためか、空港内はかなり混雑していた。
 出国手続きの列も長々と。

 関空→仁川だけならファーストクラスでもチケット代がお手頃なためか、ファーストクラスが満席状態。タダで乗っているのはアタシ達だけかなw
 席に着いた途端、飲物は何が良いかと聞かれたので、「シャンパン」をお願いすると、近すぎるので載せていない、とのこと
 代わりにどうかと梅酒wを持ってこられたので、ペリエウォーターを頼んだ。
 アル中じゃないからね  
 アルコールなら何でもというわけじゃないもん
 あっという間に仁川に到着
 沖縄よりも近いんだからね。

 ホテルの送迎ハイヤーで「ウェスティン朝鮮(チョースン) 」へ。

ジュニアスィートに格上げ♪ ジュニアスィート♪
アメニティも素敵♪ アメニティがお洒落♪
ケーキ屋さんで。 ホテルのパティシェリー 
 
 
 1泊だけなのだが、せっかくだからソウルも楽しもうと思い、夫の大好きな「小公粥家(ソゴンチュクチプ)」でランチ。
 懐かしのパンチパーマのオモニがにこにこしながら迎えてくれた。



道ばたに野菜が干してある。 秋茄子を干してた!
ソゴンチュクチプ② 小公粥家入り口
ソゴンチュクチプ① メニュー
おまけ 大量のおつきだし
スペシャル粥 スペシャル粥 


 滅多に行けないので、一番高い23,000W(2,000円くらい)のスペシャル(鮑、ウニ、フカヒレ入り)をオーダー
 美味かったー
 その後、昔何度もジョギングした清潺川沿いをそぞろ歩きし、仁寺洞(インサドン)まで。
 懐かしい風景。
 その頃好きだったオスロックというお茶屋さん(1階は純粋なお茶屋さんで2階と3階が喫茶店)を再訪し、懐かしのパッピンスを
 走っていた頃は1人1人前いただいていたが、歳を取り、運動量も激減しているので、2人で1人前を分け合った。



パッピンス 久々のパッピンス!
おまけ抹茶ロールケーキ おまけロールケーキ♪
 
 
 パッピンスしかオーダーしなかったのに、なぜか抹茶ロールケーキが運ばれてきた。
 夫が死のパッチの英語wで、「これ頼んでいません。別のテーブルのではありませんか?」というと、可愛らしいウエイトレスさんが日本語で、「オマケです。」とw
 TVなどで凄まじい反日デモの様子をよく拝見するが、この1泊2日の間、出会う人は皆アタシ達が日本人だと判っている様子なのに、とても親切で温かい対応をしてくれた


 さて、せっかくソウルにいるのに、夫たっての希望でホテル最上階にある「すし朝(銀座久兵衛監修。2年ごと交替で寿司職人を送り込んでいる。)」へ。
 ここは写真撮影NG!
 で、アタシ達は驚愕の体験をした

 日本人にとっては、寿司屋のカウンターと言えば、中高年のお客が座るのが普通で、たまに客の子弟で若い子や子供がいることもある、という感じではなかろうか。
 ところがここ「すし朝」に限っては、カウンターに20代らしきお子ちゃまがずらりと陣取っていた
 韓国には財閥というものがあり、その子女と言えば泣く子も黙るワガママ強権ぶりらしく、ニッポンのちょっとした金持ちなんか相手にならない。
 最近日本人にも「ナッツリターン事件」で有名になった、ナッツ姫(大韓航空経営者一族の長女)のやり口など驚くほどの強権発揮だが(機内でナッツをサービスするのに、皿に盛らず包みのまま渡したのが気に入らないとして、一旦JFK空港のゲートを離れたKAL機をリターンさせてCA責任者の男性を強引に機外に出した )、この日の「すし朝」のカウンターに陣取った若い男女グループもかなりのものだった。
 プルミエクリュの白ワインを空け、シャトー・ペトリュス」という超高級赤ワイン を空け 、しかもそれを殆ど飲まずに(寿司とは合わないからねぇ )グラスを片手にお喋りに興じていたのだ。
 カウンター席の中高年はアタシ達夫婦だけ
 こっちが場違いな気がした

 全員いかにも高級ブランドの洋服に身を固め、ワインは進まないものの、寿司はパクパク食べまくる
 家族とは食事せず、こうやって毎晩のように「すし朝」で2万円ほどのコースを召し上がり、高級な赤ワインをバンバン抜くらしい。。
 以前は最高級赤ワインである「ロマネ・コンティ」も置いていたらしいが、この子達が皆空けてしまったそう

 しかも、寿司は赤ワインと合わないので、ちょっと舐めるだけで殆ど残すそうだ
 日本のバブル時代の若い子でもここまでやらなかったと思う。
 まぁバブルの頃幅を利かせた若い子達は、バブルが終われば庶民になったのだろうが、ここ韓国の財閥令嬢令息は一生このままなのだ
 すご~い((((((ノ゚⊿゚)ノ !

 アタシ達には日本の「銀座久兵衛」から派遣された日本人の寿司職人がついてくれたのだが、彼らには韓国人の若い寿司職人がついていた。
 彼らはあまり赤ワインを飲まずに、その子に強引に飲ませていたけど、シャトー・ペトリュスを振る舞われても、寿司職人の男の子は、ちっとも嬉しそうじゃなかった。
 だよね~。
 同世代の同じ国の人が親の金を湯水のように使って遊び興じるのを眺めながら働くのは、ちょいと切ないものがあるよね。。
 アタシ達が入るときにすでに「すし朝」にいた若者グループは、アタシ達が食事を終えて帰るときもワイングラス片手にまだ大はしゃぎしていた。
 大統領はじめ多くの国民が日本を忌み嫌っているとされている韓国で、こういうグループが通うレストランがよりによって日本食の寿司屋だなんて、なんだか可笑しい(`∀´) w

 翌日は、前日と同じような時刻(午前11時頃)にまた仁川国際空港へ。
 今度はKALの本拠地であるからして、ファーストクラスラウンジも最高の位置にあった(^∇^)
 ビジネスクラスラウンジとはまったく別のところに位置し、備え付けてある食べ物も飲物も素晴らしかった。
 カウンターの女性が日本語で、「お時間になったら、エスコートしますので、どうぞごゆっくり」と、丁寧にお辞儀してくれる。

 この子もかなりの別嬪さんで、ちょっとパフュームの「かしゆか」ちゃんに似ていた。
 機内でまた食べ物が出そうなので、アタシはコーヒー だけにしたが、夫はあれこれ 食べまくっていた

 ったく、本当にタダが好きなんだから
 やがて「かしゆか」ちゃんがエスコートしてくれて、搭乗口へ。
 エスコートしてくれながら、「かしゆか」ちゃんは流ちょうな日本語で、「自分は何度も日本に行った、東京だけじゃなくて、大阪にも福岡にも広島にも行った。日本は清潔で綺麗だから大好き!」と仰った。
  いいの!?
 そんなに親日ぶりを発揮しても 。。
 逮捕されたらどうするんや

 にこにこしながら話し続ける「かしゆか」ちゃんに、アタシ達の方がハラハラ
  彼女とお手々を振ってお別れし、機内に優先搭乗。 

 NY行きの便はさすがに国の威信を賭けているようで、総2階の豪華なつくりの飛行機だった。CAさんも若くて綺麗で優秀な方を揃えているという印象。
 入るや否や、新聞を勧めてくれたがハングルか英字新聞だけなので、「読めないから要らない」というと、申し訳なさそうに謝ってくれた。
 日本からの便や日本行きの便には日本語の新聞や雑誌もあるのだけど、と。
 ウェルカムドリンクでいただいたシャンパンは、ローランペリエのブラン・ド・ブラン
 初めて観たよ。

 あるんだ、そんなの
 機内のワインメニューによると、このシャンパンを積んでいるのはNY行きとパリ行きだけなんだそうだ

機内にて シャン嫌いの夫まで 

 JALのファーストクラスのシャンパンは「サロン」でANAは「クリュッグ」だったと思う。
 KALのセレクトはなかなかのものだ
 料理はフレンチか韓流正餐かを選べる。
 フレンチのメニューを見ると、結構オーソドックスなもので美味しそうではあった。
 しかし、KALのファーストクラスに乗るような機会はもう巡ってくるまいと思い、韓流正餐を選んだ。主菜は、太刀魚の煮付けかビビンバだった。「どれが美味しいと思う?」と武井咲さんによく似た美人CAに訊ねると、「私はビビンバが好きです。」と仰ったので、それにした。
 いやぁ、本当に全部美味しかった。

前菜 前菜
薬膳風のスープ スープ
主菜のビビンバ 主菜ビビンバ
カボチャのおこわ カボチャのおこわ
レモンタルト 他人様のデザートw
芋団子のぜんざい アタシのデザート
五味子茶 五味子茶
 
 
 レモンタルトはいただかなかったのだが、後ろのお客さんのものを写真に撮らせて貰ったw
 韓流正餐のデザートは、薩摩芋団子のぜんざいだった。
 結構小豆あんが甘かったが、団子に味が付いていなかったのでサラッといただけた。
 特筆すべきは、韓流正餐の食後の快適さ。
 機内では殆ど動かずにご馳走を食べる羽目になるのでたいてい胃もたれに悩むアタシなのだが、韓流正餐をしっかりいただいた後は胃もたれがまったくなかった。
 中華料理が「医食同源」を謳っているが、韓国料理も同様なのだろう。

 華やかさはなく、地味な料理ばかりだったが、すべて非常に美味しかった。
 食後はフルフラットの席で、優しいCAさんにお布団を敷いて貰って、ゆったり眠った。

 ありがたや、ありがたやm(_ _)m