エルフとオーク
人間界が造られた頃、精霊界から人間界へ移った精霊は妖精や亜人へと変化した。

そのうちの一つが森へ移り住み、森を愛することで肉体を得たものがエルフである。

初期のエルフは背中が木の洞のようにぽっかり空いていたり、大きな翼があったりする者もいたが、いまでは人間より少し背の高い金髪で肌の白い姿となった。そして、寿命が長く、美しく、気高く(もしくは高飛車で)、人間と比べて魔法の力も強かった。

人間界で善と悪の戦いがおき、その戦いが長引くと、悪の側へ寝返るエルフがあらわれた。
(あるいは捕らえられ、魔術的に洗脳されたりもした)

そうしたエルフは堕落し、代を重ねるうちに顔のほりが深くなり、潰れたような鼻、灰色の肌、くちから飛び出た牙、頭髪は伸ばし放題かほとんど無く、シワの多い醜い姿へと変化して、オークとなった。