4人の子を育児奮闘中

4人の子を育児奮闘中

4人こどもを育てながら、正社員で仕事をしてるママです。
家族、子育て、夫婦問題、そして自分の人生について、考えさせられることがあり、いろいろと勉強中です。
今も幸せだけど、さらに幸せになるための一歩を綴っていきます。

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こんにちは


先日、義母の知人の方が持っている
詩集を見せてもらう機会があったのですが
その中で一編の詩が
とても良くて
とても心に響きました。


その詩はどうやら有名なようなので、
私が今まで知らなかっただけなんだけど

もしかしたら
知らない人がいるかもしれなくて

必要な人がいるかもしれないから

届くといいなぁと思います



「祝婚歌」


二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いてるほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいてるほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけてるほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いてるほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には

色目を使わず

ゆったり  ゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと 胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい



 吉野 弘 詩集
「二人が睦まじくいるためには」

 より