先日、友達から『緊急入院した』と連絡が入りました
5年くらい入退院繰り返していて
そして、とても弱々しい電話の声
翌日は午前中に検査の予約
終わり次第で電車に飛び乗りました

病院の名前を聞いて、調べた電車の乗り換え
最寄りの駅名にドキッ
幼稚園の頃に住んでいた街
私の記憶の始まりの街
駅のガード下、お風呂やさん、焼き鳥やさん
夕方、タッパーにカレーを詰めて貰って食べた川沿いの土手
何よりも思い出されるのは、近所のおにーさん、おねーさん達に連れていって貰った、多分近所にある神社
木が沢山あって、広くて
セミ取りやかくれんぼ、座って水筒の麦茶を飲んで

友達は、電話の後に落ち着いたみたいで一安心
『来てくれるとは思わなかった』と、凄く驚いて、でも笑っていました

疲れない様に、短めのお見舞い
その帰り道、やっぱり気になって仕方なかったので、神社を探しました
スマホで調べると、該当する神社が!
スマホの地図を何回も確認しながら、でも迷うことなくたどり着きました

境内の真ん中に立ち、ぐるりと見渡すと
ああ、私、ここ知ってる・・・
何故か涙ぐんで
誰も居ないのをいいことに
『ね、私を知っているよね?』と木々に挨拶






木漏れ日も、時折吹く風もとても柔らかくて
神社に受け入れて貰えた気分です
『ずっとご無沙汰をしてごめんなさい
こんなに強く育ちました』
(この街に居た頃の私、とても体が弱かったんです)

周りの様子は、多分変わってしまっているけど
やっぱり、何となく知っている様に感じます

少し前にたまたまこの街の様子をテレビで見て、母と『行きたいね』なんて行っていて
まさかこのタイミングで行く事になるとは思いませんでした

帰りの電車の中で
窓の外に、神社で見た狛犬にソックリの雲を発見
『見守ってくれてありがとう御座います
きっと母を連れて、また来ます』
心の中で呟いたら、ほどける様に雲が散りました
そして、龍さんの雲が流れて行ったんです

とても不思議な気持ちになった1日でした