皆さまご機嫌よう。
星と心と美のアドバイザー YUKICOです。







今日の深夜、
正確には8日の1時2分頃に
蠍座で新月となります。







I desire(私は欲する)







蠍座の象徴は死であり、
また命を受け継ぐこと。







自我が消滅し変容する。






命というエネルギーをひとつに結び
新たな命へと変容し引き継いでいく。







死とは終わりではなく
生という流れのひとつなのかもしれません。








今回の新月にはそんなメッセージが
しっくりきます。







数日前に大切な人の死に直面したとき
起死回生とかミラクルをおこしてくれない
スピリチュアルって一体何なんだろう。







そんな風に考えていました。







スピリチュアルに過度の期待を寄せ
魔法か何かのように捉えていたのかもしれません。







スピリチュアルなんてク ソくらえ!







と憎みそうにもなりました。







抗えない死というものに対して
何か理由をつけて罵倒したかったのかもしれません。






けれど、目に見えない世界のことを学ぶ内に人生は愛に溢れ、豊かで素晴らしいものへ変わっていった。








そう語る彼女のエネルギーはとても軽やかで幸せに満ち溢れています。







そんなことを考えていたら
ひとつの答えにたどり着きました。






スピリチュアルとか目に見えない世界は
正しい正しくない、凄い凄くないではなく、
ただ真理として在るもの







それを見ようとするかしないか、
感じようとするかしないかだけで、
いにしえよりただそこに在った。







科学では証明しきれなくとも
魂というスピリットが確かに存在するように。






肉眼では見ることができなくても
宇宙には沢山の星や天体があって
相互に響きあっているように。






そんな「真実」を蠍座木星期の最後に
気付かされました。








シュメール神話の愛と豊穣の女神イシュタル を敬愛していた彼女は
現代に生きるイシュタルのようでした。






イシュタルには沢山の神話がありますが
「イシュタルの冥界下り」はとても印象的です。






イシュタルは夫が亡くなってしまい
彼を求めて冥界へ向かいます。






天界の女王らしい華やかな装いで冥界に降りたイシュタル。






「綺麗な着物を着てはならない」という冥界での掟にそい、7つの冥界の門をくぐるたびに身に付けている物を剥ぎ取られます。






冥界の女王のもとにたどり着いたとき、
イシュタルは既に全裸でした。







堂々と冥界の女王の前に立つイシュタル 。







その姿は威厳に満ちて美しい。
それ故に女王に嫉妬され殺されてしまいます。





イシュタルが死ぬと地上は不毛の土地となり、誰も愛し合わず、子どもも生まれなくなりました。







そのため他の神によって助けられました。







愛を欲して冥界にまで行ったイシュタルの神話は、
蠍座の象徴をよく表していると思います。







自分自身が消滅してでも愛を想い欲する。








蠍座木星期は最も恐れる大切な人の死に直面させられ、
「私にとっての真実とは何か」を問われた一年だった気がします。







彼女を失ったように感じるけれど、
彼女の魂は真理に気付かせてくれ
今も多くの人たちの心の中で輝いています。






蠍座新月のサビアンシンボルは
「いきなり笑い出す少女の顔」






蠍座16では、他者と一体になることで自分を強化してきた蠍座に、
自分自身の資質を掘り出すような牡牛座のエネルギーが差し込みます。







生まれ持った資質に気付き、
満足し受容する。







自分自身の中に湧き出てくるような力があったことに気付く。







木星が射手座に入る直前の蠍座新月、
あなたはどんな真実に気付くでしょうか?







深い部分にグッと潜り
これまでを想い出してみましょう。








その真実は生きる力、自分を信じる力となり、
射手座木星期に新たに再生し羽ばたく翼となるはずですふんわりウイング









彼女がくれたキャンドルの灯…。
深い部分を優しく照らしてくれます。





YUKICO