社会保険労務士の木代です。
数年前に、退職代行業者の存在を知った時は衝撃的でした。
退職の意思を依頼人の勤務先にただ「伝言」するだけという、このようなことがビジネスとして成り立つことを不思議に思い、金額も５万円もするということに更なる衝撃を受けました。
最近では、この退職代行業者が増加し、相場が２万円台に下がっているそうで、どのように自己都合退職をするかといったアドバイス（有償）も展開している業者もあるそうですが、私なら絶対に利用しません。
最近、無言で会社を去りたいという若者が増えているのか、退職の意思表示を対面どころか、電話やメールですら直接本人が出来ない程に追い込まれてしまうようなブラック企業が多数存在しているということなのか、色々と考えさせられます。
LINEのブロック機能のような感覚なのか、人間関係リセット症候群なのですかね。
退職代行業者に出来ることは、あくまでも依頼人が退職をするということを勤務先に「伝言」することのみであり、余っている有給を買い取ってほしい、退職金の請求、未払い残業代の請求だとかそういった話を退職代行業者が行うのは弁護士法違反で非弁行為となります。 代理人になれるのは弁護士のみです。
社労士はこういった相談を受けることはできるものの、「代理人」にはなれないのでアドバイスのみとなります。自分で行いたくなければ弁護士に依頼するのがベストだと思います。
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