社会保険労務士の木代です。

 

 

会社の福利厚生の1つとして、ペットの忌引きを特別休暇(有給)として設けている会社が増えているそうです。

 

 

私は動物を飼っていませんが、動物が好きなこともあり、仮に一緒に暮らしている動物が死んでしまったとしたら、家族や友達が亡くなる時と同じ喪失感を感じてきっと辛すぎて何も考えられなくなりそうな気がします。

 

 

「ペットも人と同様、大切な家族」という考え方には共感しますし、このような弔事休暇を取り入れる会社も素晴らしいと思います。

 

 

ただし、ペットの弔事休暇を導入するにあたっては制度を明確にしておかないと後々トラブルとなるため注意が必要かと存じます。

 

 

ペットというと犬、猫・・・etc代表的だと思いますが、人が飼う動物は犬や猫だけではないですし、寿命が1年未満の動物もいます。

 

 

仮に寿命が1年未満の動物を10匹飼っていて、ペットの弔事休暇を5日設けていたとしたら、年間50日の弔事休暇を有給とは別に与えることになります。

 

 

寿命が短い動物は対象外としてしまうと、それはそれで不公平になってしまいます。

 

 

かと言って、年間50日休暇利用となると、ペットを全く飼っていない人や多頭飼いしていない人からすると不公平感も出てきますし、業務運営に支障が出ることもありますので、多頭飼いの場合でも年に1度のみ利用可能にしたり、制度利用を何回まで利用可能かを明確にしたり、足りない分は通常の有給を取得とするなど、利用条件を付けないと難しいかと存じます。

 

 

 

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