〇アイドリングコーナー

 こんばんは。Seiji-loveです。先週水曜日(11日)に、自民党に政治刷新本部が発足しました。岸田総裁の直属の組織で、本部長も岸田さんが努めています。私は、全く期待できないです。今回の大きいテーマは、政治資金の改革だったと思います。しかし、派閥の議員と無派閥議員の対立構造でテーマが派閥の有無に論点がすり替わっている気がします。もちろん、派閥解体議論も重要だと思います。しかし、昨今問題となっている政治資金問題の対策の議論が急務だと思います。構成員も、派閥均衡です。一番驚いたのは、この問題の中心である清和政策研究会から派閥最多の10人登用です。これはひどいと思います。たしかに、清和政策研究会にも優秀な議員はいると思います。一方で、不正をした組織ですので政治資金改革を語る資格はないと思います。たとえが悪いのですが、例えば〇〇社で大規模な不祥事をしたとします。〇〇社は第三者組織を作らず社内組織のみで片付ければ、おそらく不祥事自体の批判以上に厳しい批判がくると思います。失礼ですが、この危機感が自民党にはないと思います。

 今夜のブログは、連載の社会を問う~日本の今後~の11回目です。前半は、最新ニュースです。後半は、社会を問うです。

 

〇最新情報※令和6年1月16日時点(台湾総統選について)

 今年は、世界各地で国政選挙が相次ぎ行われます。本ブログでも可能な限り、最新ニュースのコーナーを中心に随時更新したいと思います。

 今夜は台湾総統選について軽く触れます。激戦の末、与党・民進党の頼清徳氏が当選しました。民進党が3期連続で政権を担うことになりました。ですが、2位の候友宜氏とは7%差と苦戦を強いられました。野党の候補が一本化交渉も一時期あったことを考えると、8年間の政権評価で勝ったというよりは野党の自滅によって勝ったという印象があります。他方で、近年の香港への締め付けを見て一定民進党へ票が流れたと思います。以前、「香港の今日は、台湾の明日」という格言を聞いたことがあります。一国二制度の形骸化が進んだ香港をこの4年間、台湾から香港はどう見えていたか時間をかけて見る必要があります。

 

〇社会を問う

 本連載もあと4回になりました。今回は、視点を日本から国際社会に移し国際社会から日本を見ます。今回は、グローバル化と自国第一主義という対概念を1つのキーワードに掘り下げていきたいと思います。戦後70年以上、世界はグローバル化が進んでいました。特に、21世紀になりネットが発達し情報が国境を越え瞬時に情報が出てきました。グローバル化にも陰りが見えた事件として、2009年のリーマンショックがありました。私は、記憶がありません。しかし、いろんな文献や識者の話を聞く中でリーマンショックが一つのきっかけになったと思います。翌年からは、ギリシャの財政危機が大きいテーマになりました。このころから、EUが不安定化しました。少し飛びますが、2014年3月にロシアのクリミア併合が起こりました。これが、今のウクライナ侵攻につながっていると思います。日本を含む西側先進国の反省点としては、当時しっかり経済制裁しておけばウクライナ侵攻を防ぐことができたのではないかと思います。当時はG8からロシアを追い出しG7にしましたが今より緩い制裁でロシアによるクリミア併合を実質黙認したと思います。そして、2016年はグローバル化にとって大きな転換点になりました。6月に英国でEU離脱の是非を問う国民投票が実施され、史上初めて英国が離脱することが決定しました。11月の米国大統領選で、アメリカ・ファーストを訴えるトランプ氏が当選しました。就任した日のうちに、TPPを離脱し、パリ協定からも離脱しました。

 駆け足でリーマンショックからトランプ氏の誕生までの変遷をお伝えしました。09年~20年の約10年間は、グローバル化から反グローバル化へ歩みを進めた10年間だと思います。反グローバル化の動きは顕著である一方で、グローバル化は終わるかという議論は非常に短絡的だと思います。今後10年間のテーマは、ハーフグローバル化です。反グローバル化ではなくグローバル化でもなく半分グローバル化に向かうと思います。

 次回以降は、経済安保について考え、各論をまとめて、まとめとして今後の社会像や国家像を考えることとします。

 

〇編集後記・お知らせコーナー

編集後記はお休みさせていただきます。

1月22日・29日:お休み

2月5日:永田町最新分析

2月12日:seiji-loveビジネス

2月18日:社会を問う~日本の今後~

2月26日:お休み