岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

フルート奏者 岩下智子が綴る気ままな日記です。

こんにちは♪フルーティストの岩下智子です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。


 ​巨匠グラーフ先生 ご逝去

 尊敬してやまないペーター・ルーカス・グラーフ先生(96)のご逝去を知り、今はただ深い悲しみに暮れております。90歳を過ぎてもとてもお元気だったので、この日がくるとは思いませんでした。今日2026年1月5日は97歳の誕生日だったので、これからお祝いのメッセージを書いてメールで送ろうと思っていたところだったのです。長年にわたり音楽界を導いてこられた先生に、心からの敬意と哀悼の意を表します。RIP

 私がフルートを始めた頃、親に買ってもらった初めてのグラーフ先生のレコードは、モーツァルトのフルート・カルテットでした。その洗練された、上質で美しい音色に憧れ、音大に進学したあと、20歳の時にドイツへ行き、シュトゥットガルトで開催されたバッハアカデミーで、初めてグラーフ先生にお目にかかり、実際にレッスンを受けることができました。その後、スイスのシオンでなど、色んなところで、先生のマスタークラスに参加し、何度もご指導を仰ぎました。グラーフ先生の厳しくも温かい眼差しが今も鮮明に思い出されます。  

 教えていただいたことを大切に、これからも歩んでいきたいと思います。グラーフ先生!ありがとうございました!!

岩下ともこ



 こんにちは。いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 ​家族揃ってのお正月

今年のお正月は、わが家に家族が揃い、皆で新年を祝いました。今年から息子のお嫁さんが加わって5人で、おせち料理を囲んで、楽しく過ごしました。トランプをしたりして遊び、夜遅くまで、話し込んだりと、賑やかなお正月でした。子どもたちも大人になり、それぞれの考え、人生計画がありますので、それを陰ながら支えていけたらと思っています。



 そして、数日泊まっていた息子が帰り、今朝(4日)早くに娘も帰っていき、急に静かになって、少し寂しさを感じています。

 年末の大掃除から始まって、お正月料理の準備、片付けとキッチンに立ち続け、皆が帰ったあとは、またお掃除…とけっこう忙しかったです。


 明日は仕事はじめです。2026年もやりたいことは山ほどありますが、とにかく、健康で音楽が続けられ、何かの形で社会に貢献できれば、嬉しいです。大学では、変わらず、学生たちの成長の助けになるよう、誠心誠意、指導に力を入れていきたいですし、演奏面でも自己研鑽を怠らないようにしたいと思っています。

岩下ともこ

 




 新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。



 昨年年末に急いで書いた「世界一周の旅」日記を多くの方にご覧いただき、ありがとうございました。旅で経験したことは、山ほどあり、書ききれなかったこともあります。またおいおい思い出したときに、どこかで雑談として、話していけたらと思っています。

 さぁ、今年2026年はどんな年になるでしょう。午年でもありますので、飛躍の年にしたいですね。私もまだまだ色んなことに挑戦をしていきたいと思い、すでに計画をしているものもあります。

 まずは、3月20日(金・祝)に、ベルギーのロマン派の作曲家、ペーテル・ブノワの「フルートと管弦楽のための交響詩」(フルート協奏曲)を、小澤和也さんの指揮でオーケストラと日本初演することになっており、大変光栄に思っています。この曲は、3楽章形式になっており、壮大なスケールのロマンティックな曲です。この演奏会はPBI試合ヴォーカルアンサンブルの演奏会の一環として開催されます。会場は、立川にある「たましんRISURUホール 大ホール」です。ぜひご来場ください。





チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2542128&rlsCd=001&lotRlsCd=


 今年もできる限り、旅に出て、様々なことを吸収して、音楽活動の糧にしていきたいとも思っています。

 今年一年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


2026年 元旦

岩下智子





 こんにちは♪ フルーティストの岩下智子です。私たちの23日間にわたる世界一周の旅は、最終目的地であるニューヨークでクライマックスを迎えました。ニューヨークと言うと金融の街というイメージですが、私たちの目的は、世界最高峰の美術館巡りで、アートの奔流に身を投じるためでした。


メトロポリタン美術館

芸術の殿堂と摩天楼の輝き

 まず足を運んだのは、「美の百貨店」と称されるメトロポリタン美術館(MET)です。膨大なコレクションを効率的に鑑賞するため、事前に念入りな予習を済ませていたおかげで、入館する足取りも驚くほど、すいすいと軽かったです。

 この美術館の解説は、ここでするまでもなく、アメリカの富で世界中の名作が集められていて、これまでの中東、ヨーロッパの旅で観てきた美術の集大成がここにあるといったイメージです。とにかくすごいです!

 中でも、どうしても観たかったのは、フェルメールで、代表作の「水差しを持つ女」をはじめとする5つの傑作。その静謐な光の描写に時間を忘れて見入ってしまいました。今までフェルメールの絵画を追いかけてきた私は、今回のを観て、世界各地の美術館に現存するフェルメール絵画30数点を、ほぼコンプリートしたかなという感じです。




 楽器コーナーでは、トゥルーやベームなどの歴史的なフルートの名器を目の当たりにすることができました。




 午後はセントラル・パークを散歩して一息つきました。高層ビル群の合間に広がる「都会のオアシス」を吹き抜ける風が、実に心地よかったです。NY街の移動には地下鉄やバスを駆使し、タイムズスクエアブロードウェイ、そしてロックフェラー・センターといった名所を巡った。空を突き刺すような摩天楼の迫力には、ただ圧倒されるばかりでした。




タイムズスクエア

 翌日はニューヨーク近代美術館(MoMA)を訪れ、ゴッホやマチスの色彩に没入。さらに、螺旋状の建築が美しいグッゲンハイム美術館では、再びゴッホやカンディンスキーの抽象世界を堪能しました。しかし、館内でのランチでは現実に引き戻されます。ドルの高さは凄まじく、値段は日本の2〜3倍。チキンサンドイッチとコーヒーでチップもプラスすると、3500円くらいでしたよ。


MoMA



グッゲンハイム美術館

 夜はリンカーン・センター内のデイヴィッド・ゲフィン・ホールへ。グスターボ・ドゥダメル指揮、ニューヨーク・フィルハーモニックによるコンサートは、旅の疲れを吹き飛ばすほど圧巻でした。ニューヨークフィルの団員はアジア系の女性がほとんどでした。コンサート前に、名門ジュリアード音楽院を見学し、世界中の才能が集められているのを肌で感じることができました。



 華やかな文化の一方で、街を歩けばニューヨークの厳しい側面も見えてきました。激しい競争社会を生き抜く人々は歩くのも話すのも速く、朝も驚くほど早い。ふと見上げれば、高層ビルの窓には空室が目立っていましたし、タクシーの運転手と会話を交わすと、彼は「生活は苦しい」とこぼしていました。きらびやかな景観の裏側には、深刻な格差社会が横たわっているようです。刺激的な芸術と、シビアな日常。その両面を併せ持つこの都市で、私たちの23日間にわたる長い旅は幕を閉じました。


 イスタンブール、アテネ、プラハ、ウィーン、ミラノ、そして、ニューヨークと巡り、新しい世界を垣間見、各都市、人々からたくさんのインスピレーションを得ることができました。最後まで私の旅日記にお付き合いいただき、ありがとうございました。

岩下ともこ

 こんにちは♪ フルーティストの岩下智子です。

 世界一周の旅、5つ目の訪問地として降り立ったのは、イタリア・ミラノです。これまでにローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ヴェローナ、アッシジ、ピサ、トリエステと、イタリアの歴史を紡ぐ魅力的な都市を旅行しましたが、ミラノで目にした光景は、それまでの街とは一線を画す、洗練された都会の活気に満ちていました。おそらく、北イタリア、ロンバルディア地方だからでしょうか、他のイタリア地区と違う雰囲気が漂っていました。


ミラノの誇る芸術と歴史の散策

 街の象徴であるミラノ大聖堂(ドゥオーモ)の圧倒的な建築美に目を奪われた後、すぐ隣にある華麗なガレリアへ。ガラス張りのアーケードが描く優雅な空間でのモード・ウィンドウショッピングとイタリア料理は、まさにミラノらしい贅沢なひとときでした。

ミラノ大聖堂(ドゥオーモ)

ガレリア

ガレリアレストラン

 さらに、重厚なスフォルツェスコ城を訪れ、その後はブレラ美術館へ。全て歩いて回れる距離です。ブレラ美術館の静謐な空間の中で、ラファエロカラヴァッジョといった巨匠たちの真筆に触れ、その筆致に没入する時間は、旅の中でも特別な記憶となりました。

スフォルツェスコ城


音楽の殿堂、スカラ座

 この滞在のハイライトは、世界最高峰の歌劇場、スカラ座での鑑賞です。• オペラ: ロッシーニの「チェレネントラ(シンデレラ)」が放つ軽快で華やかな旋律。

• コンサート: ダニエル・ガッティ指揮、ドレスデン交響楽団による重厚かつ精密な演奏。ガッティのマーラーは心のひだに入り込み、涙腺崩壊しました。




スカラ座


ブレラ地区での「暮らすような旅」

 ミラノでは、スカラ座にもほど近いブレラ地区のキッチン付きアパートメントを滞在先に選びました。キッチン、リビング、寝室があるいわゆる日本でいう、ウィークリーマンションです。石畳の路地が美しいこのエリアで、溜まった洗濯を片付け、地元の食材で自炊をする。観光客としてではなく、生活者としてマイペースに過ごす時間は、長旅の疲れを優しく癒してくれました。




アパートメントを借りました

 もちろん、ミラノのグルメも存分に堪能しました。おしゃれなレストラン"Stendhal"では、ミラノ名物料理であるズッキーニの花のリコッタチーズ詰めや、とろけるようなオッソブーコをワインとともに。洗練された味覚の調和に、ミラノという街の奥深さを感じずにはいられませんでした。



ズッキーニの花リコッラ



オッソブーコ




 小腹が空いたときにつまんだルイーニの揚げパンの味を思い出しながら、私はこの充実した滞在を終え、次なる、そして最終目的地であるニューヨークへと飛び立ちました。

イタリアの伝統とモダンが交差するミラノ。そこでの経験は、私の世界一周の旅に、ひときわ鮮やかな色彩を添えてくれました。

岩下ともこ

 こんにちは!フルーティストの岩下智子です。

 世界一周の旅、4つ目の目的地はオーストリアのウィーン。音楽家である私にとって、ここは単なる観光地ではなく、魂が帰る場所——。幾度訪れても、街の角を曲がるたびに漂う「音の響き」壮麗な宮殿や街並みが放つ「芸術の輝き」そしてホイリゲの芳醇な「ワインの香り」。それらが三位一体となって街全体を包み込み、私の音楽家としての血を騒がせます。

かつてハプスブルク家が築き上げた栄華は、今もなおこの街の礎。重厚なバロック建築から、街角を彩るユーゲント・シュティールの装飾に至るまで、ウィーンは街全体がひとつの完成された巨大な芸術作品です。


憧れのオペラ座

 ウィーン・フィルが奏でる至高の2つの演目を堪能しました。ヴェルディの『オテロ』とウィーンの定番であり、いつ聴いても新しい発見がある名作であるモーツァルトの『魔笛』でした。やっぱり、ウィーンフィルはモーツァルトが格別に上手いですね〜。




 オペラ鑑賞のために、今回の滞在ホテルは、国立オペラ座まで歩いてすぐのところにしました。オペラ公演がどんなに遅くなっても、余韻に浸りながら、ゆっくりと歩いて帰って来られるようにです。

 翌日は、ベルヴェデーレ宮殿を訪れ、クリムトの傑作『接吻』と対面。黄金の輝きを間近で見ると、言葉を失うほどの圧倒的な生命力を感じます。上宮と下宮の両方の美術館を回りました。クリムトの作品は分けられて展示されていました。その他、エゴン・シーレなど、たくさんの絵画があったことは言うまでもありません。





 さらに、重厚な美術史美術館に足を延ばし、ブリューゲルの「バベルの塔」やフェルメール、ルーベンス、デューラー、クリムトなどを鑑賞。ハプスブルク家の至宝の数々を堪能しました。





 そして、ウィーン中央墓地へも詣りました。音楽家墓地でシューベルト、ベートーヴェン、シュトラウス、ブラームス など、たくさんの偉大な作曲家のお墓の前で、曲がりなりにも音楽を生業にしている今の自分の心のうちをそっと報告してきました。

 

シューベルト


ベートーヴェン



シュトラウス


ウィーン伝統の美食を味わう

 もちろん、グルメも旅の醍醐味ですね。ウィーン名物に舌鼓というか、腹鼓を打ってきました。まずはシュニッツェルの名店「フィーグルミュラー」Figulmüllerで、お皿からはみ出すほど大きな黄金色のシュニッツェル(カツレツ)を頬張り、皇帝フランツ・ヨーゼフが愛したとされるターフェルシュピッツTafelspitz (牛肉の煮込み)のレストラン「プラフッタ」Plachuttaで心まで温まり、散歩の途中では、カフェ・モーツァルトで、優雅なケーキと共に至福のコーヒータイムで休憩しました。毎度のチップに戸惑うときもありました。


お皿からはみ出す大きなシュニッツェル



ターフェルシュピッツ


カフェ・モーツァルト

 

 毎回、ウィーンに行くと、あっという間に時間が過ぎ、もっと何日も滞在したい気持ちになり、後ろ髪を引かれる思いですが、次なるインスピレーションを求めて、イタリア・ミラノへと向かいました。

岩下ともこ

 こんにちは♪ フルーティストの岩下智子です。

 世界一周の旅、3つ目の訪問都市はプラハです。街に足を踏み入れると、スメタナの「わが祖国」の旋律が自然と頭をよぎります。パステルカラーの街並みと石畳の道は、聞きしに勝る絵画のような美しさです。特にヴァルタヴァ川(モルダウ)にかかるカレル橋から聖像越しに望むプラハ城は、中世の物語がそのまま形を成したかのような気品に満ちていました。「音楽家の街」として知られるプラハでの時間は、私にとって特別な体験の連続でした。



モーツァルトの足跡

 『ドン・ジョヴァンニ』が1787年に初演されたエステート劇場。入口に佇む亡霊の像に、この街のモーツァルトへの深い敬愛を感じました。モーツァルトがここで演奏したかと想像するだけて、時空を超えて興奮してしまいました。




ドヴォルザークとスメタナ博物館

 チェコを代表するこの二人の作曲家の博物館では、自筆譜や系図など貴重な資料を拝見でき、名曲のメロディが、楽譜を通じて直接語りかけてくるようでした。


ドボルジャーク博物館にて


国民劇場でのオペラ鑑賞

 この旅の必須のコンサート鑑賞のスタートです。オペラ好きの私はうきうきしました。プラハではヤナーチェクの『カーチャ・カバノヴァ』とスメタナの『売られた花嫁』を鑑賞。歌手陣が圧巻でした。チェコにはチェコの国民音楽があると実感しましたね。どちらもチェコ語での上演でしたが、今は便利な翻訳機が各席の前に設置されているので、問題ないです。チェコ音楽の神髄に触れる、忘れられない二晩となりました。




文学と美術

 さらに、カフカ文学館(子どもの頃に読んだ「変身」の印象が強く、どんな変態作家だろうかと思っていましたが、やはり変わった人に間違いありませんでした。(笑)



カフカ博物館のお出迎えは、しょんべん小僧が二人!!

 また、日本でも大人気のミュシャ美術館で優雅な絵を楽しみ、最後はモルダウ川のクルーズへ。夕刻から夜へと移ろう街のグラデーションが水面に揺れる様は、まさに幻想的でした。


ミュシャ美術館


プラハの夜景

 その他はプラハ城(黄金の小径も)を訪ね、チェコビールも堪能しました。


 一方で、街の方々との交流を通じ、英語よりもロシア語が通じる場面に直面し、1968年の「プラハの春」という暗い歴史に思いを馳せました。わずか半世紀前、自由を求めた人々が歩んだ激動の時代。その記憶が今もこの美しい街の底流に息づいていることを、肌で感じた旅となりました。

岩下ともこ



 こんにちは♪フルーティストの岩下智子です。

 私たちの世界一周の旅の二つ目の訪問都市は、ギリシャのアテネです。青い空の下、イスタンブールから乗った飛行機の窓から見えてきたのは、キラキラと輝く紺碧のエーゲ海でした。ギリシャの首都アテネに降り立った瞬間、心地よい潮風とともに、数千年の歴史が肌に触れるような感覚に包まれました。


丘の上にそびえる神殿

 アテネの街のどこにいても視界に入るのが、アクロポリスの丘です。その頂に立つパルテノン神殿は、まさに街のシンボル。大理石の柱が夕日に染まる姿は、言葉を失うほどの美しさです。

 かつてこの地は、市民が政治や議論に明け暮れた「ポリス(都市国家)」の中心でした。プラトンやアリストテレスといった偉大な哲学者たちが歩き、宇宙や人間の在り方を説いたその場所に立つと、時空を超えて彼らの声が聞こえてくるようです。

 私たちは炎天下の中、日傘を差して、アイスノンを首に巻いて、アクロポリスまで丘を登りました。


街の中に古代と現代が共存する

 アテネの面白さは、街の中に古代と現代が共存している点にあります。モダンな地下鉄の駅の横には遺跡があり、おしゃれなカフェのすぐ隣に数千年前の神殿の跡が静かに佇んでいます。私たちもそんなレストランで食事しました。そこら中に猫たちが自由に歩きまわり、寝ているのを見て、ほっこりしました。




プラカ地区散策

 迷路のようなお洒落なプラカ地区の路地を歩けば、庭先に実るオリーブの木や、真っ赤なブーゲンビリアの花がたわわに咲いていました。建物の白と空の青のコントラストが美しい地区です。



エーゲ海クルーズ

 神殿や街歩きを楽しんだ翌日は、港へ向かい、アテネからクルーズ船に乗り、エーゲ海に浮かぶ3島(ポロス島、イドラ島、エギナ島)を巡りました。そこは、車が走ってない島、オリーブ、ピスタチオの島など、のどかな夢のような島々が待っていました。また、海上のクルーズ船で味わうギリシャワインと新鮮な食事、そして、ダンスパーティーは、日常から離れた別世界を味わうことができました。


 ギリシャは、国の黄金期を過ぎ、一度は歴史の表舞台から衰退していった時期もありましたが、今でも神話が息づく国でした。アテネには巨大な古代遺跡があります。現在、ギリシャはEUに属し、観光地として利益をあげ、活気ある都市として再生を遂げているようです。


 次の訪問地はチェコのプラハです。


追記:街のお店の看板がギリシャ語で書かれていて、πやβなど数式を見てるかのようでした。笑😆

岩下ともこ


、 こんにちは♪フルーティストの岩下智子です。

 さて、私たちの世界一周の旅は、ヨーロッパとアジアの東西文化が交差する街、トルコのイスタンブールからスタートしました。

 実は、中東トルコを訪問するのは、はじめてで、出発する前からとても興奮しました。言葉は通じるのだろうか?治安は大丈夫だろうかと。

 イスタンブールは、高校生のときに歴史の教科書で学んだ、ビザンチン朝とその後のオスマン帝国による文化都市として知っている程度でした。スレイマン1世の時代にヨーロッパまで支配していた大帝国。しかし、現在はどんな都市として機能しているのだろうかなど、考えるだけでもわくわくしてきます。ドイツで働いているトルコ人たちを大勢見てきただけに、私の中のイメージは、謎の多い国としてあったからです。 

 まず、旧市街地に足を踏み入れると、そこには今もオスマン帝国の歴史が残る壮麗な景色が広がっています。かつての権力の中心地トプカプ宮殿。スルタンが統治していた時代の名残りを楽しみながら、豪華絢爛な装飾が施されたハーレムに入ると、当時の王宮の暮らしが目に浮かぶようでした。宮廷料理を司る台所も半端なく広かったですし、当時、世界最強と言われた歩兵隊(イェニチェリ)の行進イベントも見て、大男軍団に慄きました。皆、でかい!!さらに、新市街地の海峡沿いにある、もう一つの豪華な宮殿、ドルマバフチェ宮殿も訪れ、その西洋風の華やかさにまた違った驚きを感じました。見応え充分でした。



 イスタンブールは、イスラム教文化が根付いた街で、まさに信仰のメッカです。
ブルーモスク:世界一美しいとも称される、青いタイルの芸術。



内部を見学する際には、女性はスカーフが義務付けされています。私も…。



アヤソフィア:キリスト教とイスラム教の歴史が同居する、唯一無二の建築。

 
地下宮殿:一歩足を踏み入れれば、そこはひんやりとした静寂に包まれた幻想的な貯水池で、とても神秘的でした。

 

グランバザール:そして、ショッピングを楽しむなら、世界最大級の市場、グランバザール外せません。巨大迷路のような路地がどこまでも続き、提灯🏮、スパイスの香り、色とりどりの絨毯、そして呼び込みの声に圧倒されます。


 イスタンブール旧市街地は、丘陵地帯になっており、坂を上ったり下ったりするたびに景色が変わります。この坂がけっこう辛かったです(汗)。街角では常に煙草の匂いや煙が充満し、日本とは別世界だと感じる瞬間でした。(歩きタバコが多いのです!)
 そして、
トルコ料理は、世界三大料理の一つで、美味しくて、イスタンブールでおすすめなレストランは、セブンヒルズのテラスレストランです。


 目の前には青いボスポラス海峡が広がり、空には悠々と飛ぶカモメの姿、そして上の写真でご覧のようにアヤソフィアも背景に見えるロケーションが最高です。このレストランでいただいた魚料理が絶品なのはもちろんのこと、歴史的建造物を一望できる景色は最高のご馳走でした。

 食事でいうと滞在していたホテルの朝食も毎朝、様々なディップ(おかず)のお皿が並び、健康的で、日本人の口に合うと思います。また伝統的なお菓子の種類も多く、バクラヴァやロクムなど、豊富なスイーツは見た目も味も格別でした。





 ついでに忘れてはならない日常のパン、「シュミット」も挙げておきましょう。ゴマと蜂蜜が入った、ふわっとした食感のパンです。美味しくて、何度もリピートしました。



 実際に見たイスタンブールは、単なる大都市ではなく、ヨーロッパとアジアの境界線で、多様な文化が溶け合う街でした。この街の異文化の融合に触れると、きっと誰もがその虜になってしまうはずです。


追記:羽田→イスタンブール間のトルコ航空内の機内食も大変美味しかったです!サービスもグッド!また、イスタンブール空港内のラウンジも広く、お料理も豊富で大人気でした。


【旅情報】

 入場チケットは、前もって必ずネット予約することをおすすめします。私たちはどの観光スポットにも、スムーズに入場でき、時間をロスせず、一日に何箇所も観光できました。当日に列に並んでいた人は1時間も待ったようです。


参考:Amazon primeに『オスマン帝国外伝』があり、スレイマン1世の物語が観られます。ご興味のある方はご覧ください。オスマン帝国の偉大さ、宮殿、ハーレムの様子がわかります。




 

 こんにちは♪フルーティストの岩下智子です。

 

 2025年も、残すところあと僅かとなりました。皆様にとって、今年はどのような一年でしたでしょうか。私にとっては、まさに光陰矢の如く過ぎ去った日々でしたが、振り返れば、喜びに満ちた一年でもありました。なかでも夏の終わりに夫と共に出かけた世界一周の旅は、かけがえのない思い出になりました。


 イスタンブールから始まり、アテネ、プラハ、ウィーン、ミラノ、そしてニューヨークへ。


 今回初めて訪れた中東トルコ、東西の文化が溶け合う異国情緒に触れたのをはじめ、各地で「歴史と文化、芸術を巡る旅」で多くのことを学びました。12の美術館、7つの公演、10の宮殿を巡る行程は、知的好奇心を満たすと同時に、相応の体力を要する挑戦でもありました。

 

 年の暮れをカウントダウンしながら、自分自身の備忘録を含め、少しづつ書き綴っていきたいと思います。よろしければ、今日から数回のエッセイにお付き合いいただけましたら、幸いです。(下に続く)

飛行行程↓↓


■日程

2025年8月24日~9月15日

第1日目 8月24日 昼頃うちを出て、羽田発(トルコ航空)

第2日目 25日 トルコ・イスタンブール着 午後:グランバザールなど旧市街散策

第3日目 26日 イスタンブール:モスク、宮殿など、観光

第4日目 27日 イスタンブール:観光 午後イスタンブール発ーギリシャ・アテネ着

第5日目 28日 アテネ:プレカ地区、アクロポリス、パルテノン神殿など観光

第6日目 29日 アテネ:エーゲ海3島クルージング(ポロス島、イドラ島、エギナ島) 

第7日目 30日 アテネ発ーイスタンブール経由ーチェコ・プラハ着

第8日目 31日 プラハ:市内観光、博物館、オペラ鑑賞

第9日目  9月1日 プラハ:ヴァルタヴァ川(モルダウ川)クルーズ、市内観光、博物館

第10日目 2日 プラハ:市内観光、オペラ鑑賞

第11日目 3日 プラハ発ーポーランド・ワルシャワ経由ーオーストリア・ウィーン着

第12日目 4日 ウィーン:市内観光、オペラ鑑賞 

第13日目 5日 ウィーン:市内観光、オペラ鑑賞

第14日目 6日 ウィーン発ーベルギー・ブリュッセル経由ーイタリア・ミラノ着 午後市内散策

第15日目 7日 ミラノ:市内観光

第16日目 8日 ミラノ:コンサート鑑賞

第17日目 9日 ミラノ:オペラ鑑賞

第18日目 10日 ミラノ発ードイツ・フランクフルト経由ーアメリカ・ニューヨーク着

第19日目 11日 ニューヨーク:美術館

第20日目 12日 ニューヨーク:コンサート鑑賞

第21日目 13日 ニューヨーク:美術館

第22日目 14日 ニューヨーク発(ANA)

第23日目 15日 羽田帰国


明日は旅のスタート、イスタンブール訪問について、書きます。

岩下ともこ