福島一日目
福島市に住む友人と福島駅で待ち合わせ。
いつも郡山へ来る事が多いのだけど、今回はその先の福島市まで足を伸ばし、友人の車で街を案内してもらう。
福島市は浪江町から避難されている方が多いらしい。
仮設住宅を見に行ったのだけど、空きは少なく、まだまだ仮設住宅暮らしの方が全然減っていない様子。
友人は、普段から線量計を車に乗せているようで、助手席の前に置かれた線量計が目まぐるしく数値を変えていくのがわかる。
除染作業もなかなか進まず、一度除染された場所も時間が経つとまた数値が上がってしまうこともあるらしい。
除染作業は子どもが遊ぶ公園などから優先的に進められている。
公園の草むしりは住民に任されているのだが、除染後も公園の雑草を触る事に抵抗があり、雑草が生い茂る公園が広がっている。
とても素晴らしい福島県立美術館の庭園にも植木に近づかないように!という注意書きが至る所に貼られている。
試しに線量計を持って枯れ草の中へ入って行くと一気に数値が0.5マイクロシ-ベルトくらいに上がってしまう。
昔この芝生で子どもさんをよく遊ばせていたそうなのだが、今はとても怖くてそんなことは出来ないでしょう。
福島市は震災すぐあとの風向きでかなり飛散した場所もあったらしいと今回行って初めて知ったことだった。
子供達は最初、線量計を首から下げるように言われていたらしいが、今はあまり下げていないそうだ。
遊び盛りの小さな子どもが首からいつも、そんな邪魔になるものを下げて遊ばなくてはいけないなんて、可哀想。
暑い夏にマスクも煩わしかったのでしょう。以前は多かった子どものマスク姿も全然見られなかった。
そして、公園にはこんな立札があったりするのだった。
瞳硝子