現役ドラフトが行われました。

と言うか現役ドラフトが行われたのを発表した、と言ったほうが正しいのかな。


「〇〇を獲得したいです」って球団の意思表示をする事は秘密裡に。

オープンにしていけば良いのにと思う反面、秘匿しておかないと外野(例えばコアな野球ファン)がザワザワと騒ぎ始めるからとは思いますが……仮に自分の推しの選手が「現役ドラフトに引っかかっています」と報道されたらもうやっていけないですしね。

一方的な発表でしかないのでくじ引きやら何やドラマ性はないところが物足りないところはありますが、とにかくそれを交えて考察しましょう。


さて、今回の現役ドラフトにてジャイアンツでは阪神から馬場投手を獲得、一方で北村選手をヤクルト送り出しました。


まず。

馬場投手。

阪神タイガースに2017年ドラフト1位で仙台大学から入団、主に中継ぎとしてチームを支えた」、とあるわけですが、優勝チームからの獲得とはそれなりに理にかなってると想います。

日本一になった阪神タイガース、あれだけ豊富な投手陣なわけだからレギュラーで出てる選手よりは多少、ほんの少しの差で試合に出てこれなかったりしてるわけですからレベルは決して低くはないだろう、と。

今季、19試合に登板、2勝1敗3ホールド防御率2.45は中々の結果。

今季のジャイアンツなら酷使されても不思議ではないくらいの成績でしょう(自虐)。

まあ、現在ジャイアンツに不足してるのは強打の外野手なので外野手を獲りに行っても不思議ではないのでしょうが、おそらくめぼしい選手はいなかったのでしょう、そのため馬場投手を獲得した訳はジャイアンツが外野手の次に必要としてるリリーフ投手、だったのではないでしょうか。

馬場投手には是非ともジャイアンツの戦力となり良い成績を上げてほしいものです。

何ならキャリアハイをこれから毎年上げていったっていいんだぜ。


一方、スワローズに移籍した北村選手。

主にショートを中心に内野全ポジションをこなし緊急時(ビハインドで大量失点時)には投手もできるマルチな才能と言うか、優れた野球センスを持ち合わせてます。

昨年の秋季キャンプ終了時に「坂本選手からポジションを獲ります」と坂本選手にバチバチの対抗心をアピールしていたけど、その座をルーキーの門脇選手にあっさりもって行かれました。

「彼の立場はないだろうな」たは思っていましたが、やはり球団も同じように思ってたみたいでヤクルトに送り出しました。 


そもそも現役ドラフトはコンセプトとして「燻ってる選手の出場」「各チームの補強戦略の一環」とし、実質的な戦力外とされた選手達の救済と球界の活性化と言う目的で採用されたわけでありますが、今シーズン中日の細川選手や阪神の村上選手など、新しいチーム、環境で燻ってていた選手が一気に才能を開花させた事実もあり、新たな場で輝ける可能性をもう一度与えると言う意味においては実は全くポジティブなものあり、現役ドラフトと言うくくりではあるけど今回移籍した全ての選手にもう一度チャンスが与えられる制度であり個人としては良き制度だと思ってます。

その意味では「違う球団で暴れてこい」と、チームとしては寂しさと温かみを含めた思いを込めトレードと名と形は変えながらも選手を可能性ある場所へ送り出す、そんな意味であるんですね。

実質的には戦力外なのだから今シーズン限りでトライアウトなり独立リーグなり引退するなりの選択をしなければなりませんが、もう一度プロ野球のチームの中でのチャンスを与えられるわけですから、北村選手には是非とも「ジャイアンツ戦」以外で大暴れして欲しいですね。

トレードでやってきた選手達と共に今までのジャイアンツにはなかったリズムや刺激を他の選手に与え、その相乗効果でジャイアンツと言うチームのレベルアップに期待したいですね。