高杉晋作の魅力 | センス・オブ・ワンダー

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Sence Of Wonder
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おもしろきこともなき世におもしろく・・・

 

 

 

幕末の風雲児・高杉晋作の辞世の句。

騎兵隊を創設したことで有名だが、肺結核を患い

明治維新を待たずに若くしてこの世を去った。

 

高杉晋作は、歴史上の人物の中で、

特に好きな人物の一人だ。

 

 

型にはまらないぶっ飛んだ発想と、

着流しで三味線を常に持ち歩き、風流をこよなく愛した

「粋」を絵に描いたような人物。

 

 

 

 

 

「三千世界の鴉を殺し 主と朝寝をしてみたい」

 

 

自分はいつ死ぬやもしれぬ志士の身、朝が来て明烏が鳴けば

夢から醒め別れをしなければならない。

それならば世界のすべての鳥を殺し、時を忘れて君と過ごしたい。

 

 

これも高杉晋作の有名な都々逸(どどいつ)だが、

なんとも狂おしい切ない唄なのだろうと

胸が熱くなった記憶がある。

 

死を意識した人の生き様には、なんとも言えない美しさを感じる。

いつ果てたとしても悔いのない人生。

死を意識して生きることは、まさに「武士道の極み」ではないだろうか。

 

 

   武士道についてはこちら → 武士道の7つの徳

 

 

 

 

 

最近、子どもが坂本龍馬のマンガを借りてきた。

マンガだと、子どもでもすごくわかりやすいらしく、

歴史に興味を持ち始めたようだ。

 

そのマンガを少し借りて、幕末から明治にかけての

出来事をもう一度読んでみたのだが、

やはり激動の時代―――

何度読んでもおもしろい。

 

 

藩や国のために命をも惜しまないサムライは

当時の西洋人にはクレイジーに見えた。

 

信念のためならば、例え命を落とすことになっても構わない。

必要であれば、自分で腹を切って死ぬ(全責任をとる)覚悟のサムライ。

 

 

今の社会に置き換えて考えてみると

これほど腹をくくれる人がどれぐらいいるだろうか。

自分の地位や収入をなくすかもしれないとしても

心に正直になって、信念を通す覚悟があるだろうか。

 

 

そう考えると、サムライの覚悟と潔さは並大抵のものではないのがわかる。

同時に、

心が汚れていない人が多かったのだろうという思いも湧いてくる。

 

 

 

 

 

 

そして明治維新と文明開化。

社会が180度変わってしまう。

常識だったことが常識でなくなる。

ちょんまげをしたサムライがいなくなるというのは、そういうことだ。

 

 

そんな激動の時代のマンガを読んでいてふと思う。

今の時代と似ているのだ。

 

これから起こる時代の転換は、

まさしくこれと同じように、浄化の嵐を抜けると、

常識が常識でなくなるかもしれない、

そんな感覚がふっとやってきた。

 

 

そして同時に今の時代に必要なのは、

まさしく腹をくくった覚悟なのかもしれないとも思った。

 

 

時代は回る。

回り回って、さらに新しい時代が幕を開ける。

そう思うと、待ち遠しく思えてきた。

 

 

 

さて、

長かった火星の逆行も終わったことだし、

アメリカでもそろそろ

浄化の嵐が起こるかもしれない。