こんにちは。

台湾版5巻もついに読了しまして😭


ラストに登場した引玉と謝憐のやりとりが

心に刻まれる言葉だなって。今日はそちらを。

(アニメ1期2期、日本語版3巻まで、台湾版4.5巻までのネタバレです)

「」のセリフはAI翻訳です。ちょっと違って

いたらごめんなさい。


引玉の経緯がわからないと難しいので

ちょい長くなります。



君吾が影の首謀者なのか?それとも別人なのか?

まさかの敵となって、神官たちは天界に

閉じ込められてしまいます。


そこに、引玉が謝憐を助けに来るものの、

引玉、謝憐、権一真が君吾に捕まって

しまいます💦


そして君吾は引玉に権一真の法力をやるから

自分の右腕として新しい天界で働けと言います。



なぜ、引玉はそんなことを言われてしまうのか。



彼はもともと西を守護する武神でした。

そして人間界で同門で修行していた

弟弟子である権一真を、自分が飛昇したときに

点将(神官となった者が、別の人間を

指名して中天庭の神官にできること)しましたが、

彼は実力で上天庭の神官となり、

事実上、西の武神として人気を博します。


人間界で修行していた時から、権一真は

能力が高く誰よりも優れていたものの、

全く空気を読めない人間で、同門の人間から

嫌われていました。

しかし引玉は迷惑をかけられても、

仕方がないと受け入れ、西の武神となっても

受け入れていました照れ


しかし、権一真が悪気はないとはいえ、

引玉の部下が彼の失礼な態度に腹を立て、

権一真へ贈る誕生日プレゼントに、

引玉が指定した品物ではなく、

命令した人の言うとおりに動いてしまう

という衣を、独断で渡してしまったことで、

事件が起こります。


最終的にはいままであんなに批判せず、

怒りも見せなかった引玉が、思わず

死んでしまえと言ってしまうのですガーン


言うとおりに動いてしまう衣ですから、

一大事なり、引玉と部下は天界から追放される

ことにショボーン


そしてある時、引玉の部下を花城が救ったことに

恩を感じ、彼は下弦月使として鬼王の使いと

なったのです。

(だから手首に法力を出せなくする呪枷が

あったんですね。やっぱり元神官だったんです。

アニメ2期3話。日本語版小説2巻25ページ)



引玉はずっと思っていました。


権一真みたいに天賦の才能を持った人はいて、

それを超えることはできない。

だけど、引玉は飛昇して神官になることだけが

人生の夢でした。


それをわかっていた君吾は甘い蜜を差し出して

くるのです。

もう一度、神官になれるぞと。

そして、権一真を超えることができると。


そして、引玉はその交渉に乗り、

権一真の法力を奪いますが、それを

君吾に向けて戦い、権一真を助けようとします。


その時に君吾はこう言いました。

「今救おうとしているそいつを

恨んでいないのか?」


そして、引玉の言葉

「恨んでいる!嫌っている!

それがどうしたんだ?」


こんな返し方、ありますか?


恨んでたり嫌ってたら、当然、怒ったり、

どうにかしてやりたいと思うもんだろうと、

私は思うんです。


引玉は権一真より才能や能力がないゆえに、

彼の登場で武神としての人気も下がりました。

常に権一真が選ばれた集まりなどに参加して、

引玉より実力は上です。


でも周囲や引玉がどう思ってようが、

引玉も集まりに入れたいなど、

彼なりに良かれと思ってやっていることだけど、

引玉にとってはプライドが傷つきまくって

てもおかしくないような振る舞いばかり

してきました。


引玉はどう感じててもそれが

権一真を害することはならないと言います。

そして他人の持ってる才能なんかいらない

言い切るんですね。


引玉、素晴らしい。

私、泣きました( ;  ; )


「彼に及ばないと認めることは、

そんな難しいことではない!」


誇り高い、引玉。


君吾は裏切ることを予想して呪枷を外して

おらず、それのせいで彼は魂が消滅する

ところまできてしまいますガーン


その時に、縛られていた謝憐がやっと

動きを取り戻し、引玉のもとに駆けつけます。


引玉は魂が消える間際に、

昔、権一真に死んでしまえと言ったことを

後悔します。


その時の謝憐の言葉

もう大丈夫だ、もう大丈夫だよ。

そんなことはもう些細なことだ、本当に。

引玉殿下、あなたがこの世にあと何百年も生きたら、そんなことは本当に何でもないと分かるよ。

(中略)私だって、私を裏切った全ての人を

皆殺しにしたいと思ったことがあるんだから。

実際、あと少しでそれを実行しそうになった

こともあるんだ。でも、見てごらん、私は今も

恥知らずに生きているよ。あなたは結局、

何もしていないんだ。それが一番大事なこと

なんだよ。


謝憐!( ;  ; )


800年生き続けてきたからこそ、

言えるこの言葉。


半月関の事件後、

半月ちゃんに問われた時に

いままでの私の800年間は無意味だって

言った時もありました

(アニメ1期12話、日本語版小説1巻327ページ)。


だけど、謝憐が到達した世界って

凄いものだったんだなと思ったんです。


いろんなものを受け入れて、

許していく力があるんだなって。


その彼だからこそ、言える言葉。


ただの慰めの言葉ではなく、

引玉の魂が癒される言葉だったように思います。


引玉は神官をめざして生きてきたけど、

権一真という生まれつき才能がある人に

苦しめられました。


謝憐は生まれつきの才能を持っていたにも

関わらず、それがあるゆえに、

苦しい思いをしてきたこともあります。


人を恨むことだってある。

だけど、いいじゃないの?

そういう時だって当たり前にある。

でも何も行動に移さなかったじゃないか。

それでよしとするんだよ。


恨んだり、嫌ったり、苦しい時って

ありませんか?

それに罪悪感を感じたり。


でも、自分はそんな気持ちを持ってるんだ、

認めるよ、だからどうしたんだって

いう気持ちがあればそれでいいんだなと。


謝憐や神官たちは人々を救うのが使命ですが、

今日は私が救われた物語だって思ったり

したんです。


長かったですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


最終シーンは所々、端折っていますので、

ぜひ今後出る日本語版や出版済みの外国語版で

楽しまれてください。

他のセリフもとても深く素晴らしいです✨