今日は2期12話のレビューです。

2期最終回ですねー。



リュウ金宴のこともいったんは解決を迎えた

ものの、千秋や謝憐には跡を残すものと

なりました。




それにしても、神官たちよ!

なんやかんやと詮索して!

謝憐のこと、悪く言わないで!

ほんと、神様だけどみんな人間らしいよねぇ(笑)


そこが「天官賜福」の魅力のひとつですが。

謝憐だって花城だって、ひとりの人間なんだな

とここまで観てきて感じます。


謝憐は2期後半からは自分を責めてばっかり

ですが、彼の中に「正しいことをなすべき」と

いう思いがきっととても強いからなんですよね。


でも、それはできなかった。


正しいと思ったことは、よき結果に繋がらず、

自分を犠牲にしても、すべての人を守ることは

できませんでした。


これは1期の半月関事件に登場した

半月ちゃんも同じ心境でしたね。

夜空を見上げてポツリと謝憐に言います。


半月「花将軍教えてください。

   何が足りなくてどこで踏み外したのか」

謝憐「ごめんよ、半月。その答えは私にも

   わからない」


人々は半月国師と芳心国師(謝憐)を

「妖道双師」と呼びました。

同じようにそれは国を滅ぼした存在として、

忌み嫌う意味も込められていると思うんですが、

彼らは本当に国と民を愛し、

そしてこぼれ落ちるものを救うことが

できない同じ悲しみを抱えた

「双師」なんですよね。


そんな、悲しみを抱えて、父母の皇陵に来たものの、そこで待ち受けていたのは、他の人間に

乗り移り母の葬られた時の着物を来た

チーロンでしたガーン


いやー、あの嘲り方は…。 

どこまでも謝憐を責めてきますね。

だけど、的外れのようで、そうではなく、

自責の念を抱えた

謝憐にとっては、本当に辛い言葉ショボーン




チーロンて愚かだけど、バカじゃないんだよね。

太子兄さまの嫌なことを的確に突き、

怒りを爆発させようとします。


謝憐はとても嫌なんですよね。

花城のためには怒れても、自分のことで、

怒りに駆られるのはとても嫌。

そんな醜い気持ちがあるのは認めたくない。


だけど、目の前の奴は許せない!


その時に回想する

半月ちゃんとのやりとり、

千秋の問いかけ、

安楽王への怒り、


そして、花城の謝憐を肯定する言葉。

「あなたは悪くない。俺だってそうした。

3人の命で太平を得る。最上のやり方」



そのままクライマックスへと続いていきます。


滅びた自分の国。

幻滅した民。


謝憐のかつての言葉。

「美化しすぎてはいけない。

近づけは最後は完璧な幻影が崩れ去ってしまう」


そして、包帯の少年。

「永遠にあなたのことは忘れないから」


三郎(花城)のと出会い。

「兄さん、今度は最後まで

肩を並べて歩きたい」


素晴らしい余韻の残るエンディングでしたおねがい

この回想シーンの挟み方は、1期でも

ところどころにあって、それぞれの想いや

物語の奥深さをあらわし、

まだ判明しない関係性を映像だけで示唆して

いる。ほんとに秀逸だな思います。


今回のタイトルは「百無禁忌」。

「怖いものなし」です。


とても切ない終わり方で、なんで、

「百無禁忌」というタイトルなんかなと

思ったのですが、

花城の「今度は最後まで肩を並べて歩きたい」

という言葉に、これからの謝憐の歩みが

花城とあって、それがまさに「百無禁忌」で

あることを告げているのではないか

感じました照れ


いまの花城は、あの時のか弱い子どもでもなく、

従順な信徒でもなく、

謝憐を守るために鬼王となったひとりの男。


今度は対等な形で謝憐を愛することが

できるかなおねがい

この想い、早く気づけ!謝憐よ!(笑)


この後、原作は過去編に移ります。

アニメもちゃんと伏線を張ってあって

続けられるようにしてあるんですよね。

まだわからないみたいですが、

3期も制作してほしいですねウインク