未だかつてない部類の緊張に支配され
顔がプルプルしてしまった

終わってみて、とにかく思ったことは


安堵。



きっとこれは、何十年も前に味わった
新学期の空気に似ているような気もする

そうだ、わたしはあの瞬間がいつも
しんどくて、逃げ出したかった。
避けようのない春という残酷な季節に

”今更の、少し遅めの春かぁ”
なんて、そんな事を思いながら
とにかく終わって何もかもに
ホッとしてしまったのと、

画面越しに何時間も誰かと向き合うなんて、
いつもひとりでいる私には
稀にない経験でもあった。


正直に思っていたのは、リモートで恋愛なんて
出来るわけがない。と


この自粛期間中、仕事も8割減り、
ましてや人と会う事なんて
週に1、2回(仕事で)程度だったからか、
これ程までに人と向き合ったり
特に団体で会話を交わしたのはどれくらいぶりだろうか。

終わってみて、食欲すらもわかずに、
とにかくベッドに横たわる。

気が付くと瞼がくっついてしまいそうになり
やっとの思いで入浴した。

入浴の最中もずっと、二日目の事を考える。




緊張と、不安と、期待と、
何か感じた事のない億劫さ。


否応なしに誰かと向き合い続けることは
こんなにも大変なことだったのか。


わたしがいつも勝手に決めている
“女子とは3人以上で会うべからず”


そんな事すらをも
自分の中のモットーとしているにも関わらず、
(そもそもそこまで友達は多くないが)

今日は一気に5人の女性と、
6人の男性と会った。


そもそも男性と会う緊張よりも
女性と会う緊張の方が、
大きかったのかもしれない。



わたしはガールズトークが全くできないし、
その場の空気に合わせて会話をすると、
顔がひきつる。



女子用に吐き出す言葉は、
自分が日頃、口に出すこともない
装飾品を纏った言葉達がぼろぼろと
不本意に出ることが怖い。

何か失言をしてしまうかもしれない。



女子には大体、
第一印象で反感をくらいがち。

中学時代に経験した苦い思い出も
少しの要因なのかもしれない。

それっきり、集団の中で女子と話す事に
恐怖心を感じる。



そんな事を考えるていると、
言葉が出なくなる。

なんてキラキラしている女の子たちなんだ、。
眩しい。目を閉じてしまいたくなる。

逃げ出したい。




そして何より、一番私を困らせているのは
“避けられない選択”
を、一日の最後に必ずしなくてはならない事。


おそらく、この気持ちになっているのは
これが一番の原因だと思っている。



明日は、そのつぎの日は、その次の次は、、、




想像がとまらなくて、また疲弊する。


今日は何もかもに動揺していて、
みんなのPR動画は正直まったく覚えていない。
脳を素通りしてしまっている、。



ただ、今日は城前さんが
一対一で話したいと、誘ってくれた。

開始何分かで、言ってくれた勇気も、
私を選んでくれたことも
何もかもが嬉しかったし、

なにより6歳も下の子の男らしさに、
かなりの動揺と、かなりの意識。


まるで中学生の頃に
戻ったような浮わついた気持ちだった。

この浮わつきがバレると、
女子に嫌がらせをされたりするのか?

そんな事すらも考えてしまう。
どうしょうもない自分の何かに
嫌気が差す。



しかし、誰かに選ばれる事が、
こんなに嬉しいことなんて、。

まるで、
努力して勝ち取ったオーディションに
受かったときのような気持ちだった。

名前を呼ばれた事にドキドキする。


このドキドキを味わうと

“あぁ、女でいてよかった!”

そう実感してしまう。




誰かが自分を見てくれた。
誰かが自分を選んでくれた。
そんな事でとてつもない嬉しさが込み上げる。


何か忘れていたものが蘇るような
そんな気持ちにもなったのと同時と、

集団の中ではほとんど口を開かない
城前さんが、ぽつらぽつらと
わたしの前で口を開いてくれた事も
嬉しかったのと、

意外にも不器用そうに喋る姿がすごく、
くすぐられてしまった。


今、猛烈に、一緒に焼き肉に行きたい。
お肉を焼く城前さんを
目の前で見てみたい気持ちになる。

きっと、片方の腕の肘下を全て体と平行に
テーブルにつき、前のめりになりながら、

もう一方の手でトングを持ち
お肉を焼くのか?

お肉の部位はどこが好きなのだろうか。
気になる。



城前さんがどんな姿でお肉を焼くのか、
その姿すら見れない。


わたしの気持ち悪い想像だけで終わる、
悲しきリモート恋愛がもどかしい。



石橋さんも、途中から来てくれて、
二人の勇気に、とにかく感激してしまった。

自分では絶対にしなかった行動を
目の当たりにしてしまい、
何かすごいものを見たような気持ちにすらなる。


いやしかし、これを自分がしなくては
いけない日が来るのか?
と思うと、また気持ちが滅入る。


なにかとんでもない所に
飛び込んでしまった実感に支配され、
またもや疲弊。

こんなにも余裕がない中で、
頭が恋愛モードになれるのかが不安だ。

しかし浮わついている、わたしの脳内。




とにかく何も考えずに、
寝ることにしよう。


 

----------------------

▼この日の婚活をのぞき見する▼
https://abe.ma/2MaV4qI

▼全ての配信を最初から見たい方はこちら▼
https://abe.ma/3cf5AaM
▼婚活に励むラブデリメンバー丹羽のSNSをチェック▼
ツイッター:https://twitter.com/I_am_sae
インスタグラム:https://www.instagram.com/sae_niwa/

----------------------