私は中学1年の1年間
学校では部活に励み


学校を出れば
決して素行がいいとは言えない
まるで2つの顔を持ったような
生活をしていた




自分の友達と遊ぶよりも
姉と姉の同級生達と
遊ぶ事が多くなり
私自身
その方が楽しいと思っていた

けれど
そんな時間も束の間
姉とやっと再会できたのに
姉と一緒に過ごすことができたのは
たったの1年だった

姉は卒業間際
高校受験をすることを
選択せず
園を卒園することになった




学生でなければ
園で生活することができない


姉は高校を受験しないと
決めた時点で
家に帰ることになる

こうして
私と姉はまた
離れ離れになった


姉は中学卒業後
母と祖母の元へ帰り
実家から
通信制の高校に通った

けれど
もちろん今更
祖母と一緒に生活するなんて
上手くいくはずもない

姉は
数ヶ月も経たないうちに
家に帰らなくなり
学校にも行かなくなった




バイトをしながら
当時の彼の家や
友達の家を転々とし
時には住み込みで
働いていた時期もあった

姉はもう誰に縛れることもなく
自由だった


私はそんな姉を見て
羨ましく思っていた
私も自由になりたい
さらに姉への
憧れを強く
持つようになっていった