施設の生活にも慣れて
平穏な日常を送れていた

けれど
私には平穏な日常なんて
送らせてもらえないのか?と
思ってしまう出来事が起こる

私は
ある日突然
女の子達から無視をされ始めた




ことの発端は
6年生の
女子のリーダー格だった子が
仲良くしていた男の子と
私が仲良くなった事だった

リーダー格の女の子は
それが気に入らなかったのだろう

1、2年生の低学年の女の子を除いて
他の女子達は私のことを避け
一切喋らなくなった

いじめの始まりだった

私はとても嫌な気持ちになった
でもそれを出さないように
平然を装って生活した

それが女子達の苛立ちに
拍車をかけたのか

どんどん
エスカレートしていった


無視はもちろんのこと
私がトイレに入ると
みんなが
トイレの上から
私を覗き込んで
笑い者にしたり




学校の机の中を
ぐちゃぐちゃにされたり
教科書に落書きをされたり
私が教室の椅子に座ろうとすると
後ろから走ってきて
椅子を引いて
ひっくり返る私を見て
みんなが笑った

それでも
ひたすら我慢して
平然を装う私が
女子達は面白くなかったようで

ある日
女子部屋の一室に呼び出された


私が部屋に入ると
女子達全員が集まっていた
1人が部屋の鍵を閉めた

そして
「今からケンカ大会するから!」
とリーダー格の女の子が言った
ルールは
私対誰かというルールだった
ケンカ大会というより
1人1人が私を殴るだけの大会だった

私は逃げることもできず
1人また1人と殴られて
それを無抵抗で耐える
3人目に順番がまわった頃に
ちょうど先生が部屋を覗きにきて
みんなは私を殴るのをやめた

祖母に殴られることを思うと
私にとっては
大したことではなかった

でも
どうして
私はいつもこうなんだろう?
結局私はこうなる。。。
私には普通の生活は
させてもらえないんだな。と
思った

それでも
私は誰にも
いじめを受けていることは
言わなかった


何故言わなかったのか
それは
自分がいじめを受けていることを
人に知られるのが
恥ずかしいと思っていたからだった




毎日毎日
続くいじめ
それでも
私はあと半年
自分が我慢すれば
6年生の女の子達は
施設から退所していく
それまで何とか耐えようと
我慢し続けた