あれは
姉が5年生の時の事だった


虐待を受ける姉は
その日
母のピアノの椅子に
縛りつけられていた
その夜
夜中に母が仕事から
帰ってきてから
母の部屋が騒がしかった




隣の部屋で寝ていた
私は
その騒がしさで目が覚めた
また始まった。。。
私はいつもの
祖母の暴力が
始まったと思っていた

だけど
いつもとは様子が違う
気になったけど
見に行く事もできない

隣の部屋では
ピアノの椅子に縛られた状態で
祖母に殴られた姉が
ピアノ椅子ごと
殴り飛ばされ
母の部屋にあった
ハンガーラックの角に
顔を打ち付け
顎がパックリと割れて
血が止まらず
床が血の海になっていた

病院に連れて行くと
言う母と
病院に行くなと
言う祖母が揉めていた

姉は
毎日の虐待で
身体は弱り
食事も与えられていない状態で
多量の出血
意識も朦朧としていた




止まらない血を
母が必死でタオルで押さえ
病院に連れて行くと
祖母に訴えていた

祖母は病院に連れていけば
自分の悪事が外部に知れて
しまう事が嫌だった

目の前に
意識が朦朧とする孫がいるのに
自分の保身しか考えていない祖母

結局
母が押し切って
姉を救急病院に連れて行った




その時の事を
姉から聞いた。。。

母は病院に向かう道中
姉に

「病院の先生にはホンマの事
言ったらあかん
寝ぼけて転んだと言って」

と言った

どうして?
そんなにも祖母の事ばかりを
庇うのだろう。。。
怪我を負った娘に言う言葉がそれ?
私はショックで言葉が出なかった

姉の顎には
骨まで貫通するキズができ
7針も塗った跡が
今でもくっきりと残っている


 

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