お久しぶりです(^-^*)/
来週の日曜日までに1話進めて行こうかと…
「-blessed girlfriends-」§EP.1§

出来たよ!

いや…自分では、感想なんていえね~。

僕の言える感想は、三つです。



・僕の頭可笑しい、そうとう病んでるよ、僕が
・本当にこんなでいいのか?つまんねー
・妹が、陸上部ってのがなんか、某妹と被る←だから他の部活に変えようとしたがあの作品と全く趣旨も内容も妹のカオス度のベクトルも違いすぎるから変えなかった。







「-blessed girlfriends-」は、EP8くらいで終わる予定…あ…+EPILOGUEね

だから後8個うpしないと……




頑張る
「2010/3/20


今日、お兄ちゃんとあの女の墓参りに行った。

かなりの時間、墓の前にいた…

苦痛だった。

胸が苦しくて…苦しくて。




お兄ちゃん泣いてたの…

まだ、お兄ちゃんは、あの女が愛おしいのかな?

私がいるのに…

こんなにお兄ちゃんを愛してるのに…

何故なの…

振り向いてくれない、愛してくれない。

どんなに勉強頑張っても、どんなにスポーツを頑張っても、お兄ちゃんの為に料理を作っても…


もし、血縁関係が無かったら愛して貰えるのかな……

私の何処が駄目なの?


悲しいよ、お兄ちゃん…

自慢の妹って言ってくれたよね。


そんな言葉なんかいらないよ。

そんな言葉を言ってくれるくらいなら愛してよ…


この肉体が壊れるほどに、私のココロも…カラダも…

全てを…愛して。



お兄ちゃんには、私がいるのに…

お兄ちゃんには私が…

いるのに…

いるのに…」


『お兄ちゃん……』



~~~~EP.1{沈んだ心に射す光}~~~~


2010年4月7日
-自宅・玄関-

『じゃ学校行くから』
『お母さん行って来ます~!』

『二人とも気をつけてね!』

『ガキじゃなんだから…なぁ可奈?』

『フフ…いいじゃん、別に!
普通に親だったら言うでしょ?「気をつけてね」って!』


『まぁ、そうか。
じゃ俺はこっちだし…
車には、気をつけろよ可奈。』

『子供じゃないんだから大丈夫だよ!
お兄ちゃんこそ、気をつけてね!
行って来ま~す!』




今日から学校が始まる。

新学期だ。

俺は、今年度から新三年生。

クラス替え。

今の俺にとっては、クラスなんてどうでもいい。

クラスメートが替わるなんてどうでもいい…

人と関わらないんだから。

人が嫌いから人と関わらないじゃない。
俺は、人と関わることを止めたんだ。

千夏のように、また大切な人が殺されるのが恐いからだ。

……もう誰一人と殺されたくない。

大切な友達とも話さなくなった…

それでいいのさ、幸も不幸どちらも俺には、要らない。
必要ないんだ。


人と関係を持つと、楽しいし…
嬉しいし…
何かと助け合うこともできる。

でも、失うのが、それら以上に怖くて恐いだ。


だから必要なんかない。


「何もない」それが今の俺には、相応しい。


だよな千夏……





-学校-

『あ…笹原君!同じクラスなんだ!!』

『那岐谷か…
そうだな。小学校以来か。』

『うん、よろしくね!』




那岐谷 穂乃香(なぎたに ほのか)か…
小・中と同じ学校に通っていて、古くからの知り合いだ。


小学生の時は、よく席が近くなったりしたから、よく喋ったりする仲になった。
中学の時は、クラスが全く違った。
中学では、何一つ絡みは、なかった。

それからは、話した事もなかったな…


『あんまりさ、俺に関わらない方がいいよ…
お前も知ってるだろ、あの事件の事は…』

『うん…
でも…それは、笹原君と関わっちゃ駄目って訳には、ならないよね?
どうして?』

『恐いからさ…
また起こるかも知れない恐怖が。
俺と関わるときっとまた、誰かが…』

『笹原君…』





-放課後-

『てぇーい!もみじ!!』

バチン!

『痛っ…誰だ…』

『私だよ~ん!
なんだなんだ~、その悲壮感に溢れた顔は!
元気だせ、少年よ!!』

『櫻木……いい加減にしろよ』

『やっぱりさ~、新学期になったからビシッと、千夏の親友として言っておこうと思うの!
清一君!そりゃさ~、みんなより悲しいのは、わかるよ。
あの事件を、みんな以上に引きずるのも、わかるよ。
同じ部屋にいてそして、寝ている間に千夏を殺されてるんだもん…

わかるけど…わかるけどもさ…

でも、なんか違うよ!
清一君のしている事は、何か違う…
うん!絶対に違うよ!

逃げてるよ、ただ起こった事から逃げて…』

『黙ってくれ…』

『その貴方が抱える悲しみ、苦しみを、誰かに話して、「自分は一人じゃないんだ、人生は助け合って生きていくんだ」って気づいたかな?


男なんでしょ?
千夏にずぅーっと好きだって言われた男何でしょ…
何で一人で抱えるの?

一人で抱えると一生晴れないよ!気持ちなんてさ!

だって貴方と関わる人が=殺されるって決まってる訳じゃないでしょ?

違うでしょ?』

『それ…だけか?』

『弱いんだね…清一君わ
逃げてばかりの弱い人間なんだよ。』


俺は、弱いんだ…

心が…

わかっているさ。

『「人はいずれ死ぬ」…死ぬタイミングが寿命や病気なら惜しまれたり、悲しまれたりするのは、普通だ』

『うん…いきなりどうしたの…』


『でもそれは、運命(さだめ)。』

『まぁ…うん』

『運命(うんめい)であり、悲しまれたりしてもそこに憎しみや不幸が降り注ぐ訳じゃない。
そういうのは、天命って奴だろ。』

『……』

『千夏みたいに命を突然に奪われた人間だったらどうだ?

奪われた側の人間には、まだその先に運命(さだめ)られた人生があったはずなのに命を奪われた…

みんなは、それも運命(うんめい)だというよな…

それは本当に運命(うんめい)なのか…

殺された人間とその人の関わりのあった人達は、歯車を狂わされ、日常という物が苦痛になるんだ…そんなのが運命なのかよ…』


『それは…』

『もう歯車を狂わされたくないんだ…俺は…』

『清一君だけが狂わされてるんじゃないよ…

今の清一君の話っていわば、ただの逃げじゃない!

難しい事を言ってるだけで、ただの逃げるための口実じゃない!!

千夏が死んだっていう現実からの逃げだよ!

誰だって逃げたいよ!

千夏のお母さんやお父さんだって、清一君よりも悲しいのに普段と変わらないように…他人に心配かけないように生活してるんだよ…みんなそうやって苦しいの中でも生きてるんだよ…』

『…わかってるさ
俺はただ逃げてるだけなんだよ…
そんな事…わかってるさ……』

『だったら昔みたいに友達と話したり、遊んだりして気持ちを…』

『………帰るよ、櫻木…』

『ごめんね、清一君
偉そうに言って……』






謝らないでくれ櫻木…
もう俺なんかを心配しないでくれよ…




-自宅-

『ただいま…』

『清一、おかえり……なんかいつも以上に顔暗いよ…
何かあったの?』

『いや別に何もなかったよ。』


「なんで一人で抱えるの?」

人と関わる事を止めた。
自分の大切な人を失いないたくならから…

ずっとそうしてきた…

「貴方と関わる人が=殺されるって決まってる訳じゃないでしょ?」

俺が殺人者って訳じゃないからそれは、そうさ…
でもな……

やっぱり、もう俺は、誰とも…

もう…

関わらない。

俺は、あの時から生き方を…自分の運命を、狂わされた。
もう二度と…

もう二度と、運命を狂わされないために…


人とは、関わらないんだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「2010/4/7


何故そんな暗い顔をしているの?


つらい事があるなら、私に話してくれたらいいのに…


あの人しか相談は出来ないの?


そんなに忘れられないの?


でもいいよ…お兄ちゃん。


つらい顔もかわいいから。

私は、お兄ちゃんを愛してあげるから……


永遠にお兄ちゃんを……



愛してあげる。



あの人のかわりに、お兄ちゃんね……


愛してあげるよ、お兄ちゃん。」


『……お兄ちゃん』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


-櫻木紗菜 の家-

『お父さんおかえり!』

『あぁ。』

『そうだ!今日も忙しかった?』

『その態度は、父親に対する態度か…紗菜?』

『ごめん!許してね!』

『まぁ、どうでもいい…
母さんは、どこだ?』

『ん…お風呂入ってるよ~。』

『そうか。
そういえばお前、今日から三年だったか…』

『そうだよ。
あれ?覚えてたの~!
びっくりした!』

『一人娘なんだ。
さすがに覚えている。
まだボケてなどいない。
なんださっきからそのナメた態度は?』

『いっや~、クラスも変わった事だし、態度もかえてみましたぁ~みたいな~?』

『呆れた奴だ…
クラスは、どうなんだ?馴染めそうか?』

『清一君と一緒になったよ。』

『笹原清一君か。
あの子は、もう大丈夫なのか?
相当、深く心に傷を負ってしまっていたからな…部下も必要以上に事情聴取してしまった。
本当に悪い事をしたと思う。』

『まだ暗いよ…
まだ傷を負ってるよ。
心にね。まぁ、明るくなれないよね…普通は…』

『そうか…
ちょっと今度の休日に彼に会いに行く。』

『ん?どうして?』

『いや、何もないがな。』

『まさか…犯人が?』

『悪いが…まだわかっていない。
刺された刃物は、あるがそれからは何も解らない。
指紋鑑定しても駄目だったし、笹原清一君の部屋から刃物以外の証拠はでないし、落ちていた髪のDNA鑑定も清一君と千夏ちゃんの物だけだった。
家にいたのは、清一君と清一君の妹だけで、何者かが笹原家に入ったという形跡が全くない…

清一君は犯人ではないとまでは、解ったんだが…

どうしても引っかかる事が…』

『清一君が怪しいの?』

『違う…妹の可奈ちゃんだ。』

『可奈ちゃん?
それはないでしょ!
だって12歳だったんだよ?無理でしょ、普通に考えて。』

『その通りなんだ。
12歳の子供に、16歳の女の子は殺すなんてできない。
しかし…』

『まぁ、それはないでしょ。』

『そうだな。』

『時刻までには、なんとか解決してよ…』

『もちろんだ。』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


『いや~綺麗だったねパレード!
千夏よりは綺麗じゃなかったけどさ~!』

『もう~、清ちゃんってば…
ホント綺麗だったし、楽しかったよね~! あのキャラが手振ってくれたよ!』

『え…あれは俺に振ってくれてたんじゃ…』

『えー!絶対私にだよ!!』

『さっきのパレードも綺麗だったけど花火も綺麗だね~!』

『そうだな…まぁ、いろいろな事があったけど、楽しかったよな!』

『一生の思い出になるね!
そうだ…清ちゃんの家に泊まるよ!
さっき、お母さんに連絡いれたら「いいよ」って言われたから!!』

『本当~!うわ~!
なんかさ、カップルって感じになって来たね~!』

『どんな感じなのそれは!?』

『さぁわからない?』

『ふふ、何なの清ちゃん!』



(バサッ…)


はっ…はぁ……はぁ…
まただ…あの時の…

夢にまで出てくる。

この先は……



忘れたいのに……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2010年4月8日
-ある名門中学校-


『可奈ちゃん~!おはよう!』

『………』

『今日も朝練しないの?』

『しない。
私は、私なりの練習でいい。
私が、効率がいいと思った事しかしない…
貴女なんかに左右されない。』

『可奈ちゃんさ…
確かに実力かなりあるし、中学で1番っていうのもあるかも知れないけどさ。
一応…部活だよ!
練習は毎日来ないと駄目だよ、朝練は別として…

団体行動なんだし!!』

『何様のつもりなの貴女は?
私を従えてる何かなの?
陸上なんて個人競技だと私は考えてるし、部活に入ったのは、大会に出るだけの為…
辞めろって言われたら辞めるよ、部活なんてしなくてもいい物なんだから。』

『………
賢くて、運動神経良くても人に好かれないよ、可奈ちゃん!
幼なじみとしてさ言うけど、性格直した方がいいよ。
人にも嫌われると思うし……
男子とかにも嫌われるよ?
今は、男子に可奈ちゃんは、可愛いしさ、頭いいし、スポーツもできるからモテるけど…
どんどん嫌われるよ?いろんな人に。』

『私は誰にも好かれたくない。
でもあの人には……』

『あれ…可奈ちゃん好きな人いるんだ!
ならさ、今の性格を直した方が恋は、実るよ!!
可奈ちゃんも意外と恋するんだね!
誰だろ~?稲原くんとかかな?可奈ちゃんみたいに賢くてさ、運動できるし、お似合いだね!』

『稲原……誰その人?
興味ない事は、私、記憶しないからわからないわ。
私の恋は、勉強しても…、大会なんかで優勝しても…
何をしても、実りなんかしない…
貴女みたいな人間に…私の思いなんてわかりは、しない。』

『稲原君同じクラスだよ……
でもそんなに悩んでたんだ!!
私でいいなら相談…』

『誰にも私の気持ちは、解らないって言ったでしょ?
貴女の耳は、飾りか何かなの?』

『可奈ちゃん……』





そう…私の気持ちなんか……………





数時間後-自宅-

『ただいま。』

『おかえりなさい~…
ってあれっ?
可奈さ、なんかちょっと元気ないよね?』

『ちょっと朝にさ、気分が悪い出来事があったんだ。
それのせいかな??
気にしないでお母さん!』

『そう~?
まぁ、可奈のことだし、大丈夫よね!
問題は、清一なのよね~』

『お…お兄ちゃん何かあったの!?』

『どうしたの!?そんなに大きな声出して。』

『「何かあったのかな?」って思ったからだよ!』

『別になかったけど、千夏ちゃんが殺されてからは、本当に人が変わっちゃったからね……』

『……確かにそうだね。』



「瀬々中 千夏…
私は、忘れたいのに…
お兄ちゃんの死んだ彼女なんか…」


『ただいま』

「あぁ!お兄ちゃんだ!」

『おかえりなさい!お兄ちゃん!!』


……………………………………


『あ、そうだ!お兄ちゃん、クラス替えどうだったの?』

『どうって…別にクラスメートが替わったくらいだしな。
そうだなぁ、また櫻木と同じクラスだったな。』

『…そう。』

『どうした?自分から聞いておいてその顔は?』

『……
なんでも…ないよ…』


可奈はそう言って、
2階の自分の部屋に上がっていった。



俺が、「櫻木と同じクラスになった」と言った時に可奈の顔つきが少し怖くなった気がした…

櫻木に何かあるのか?



「櫻木 紗奈…
あの警察官の娘で瀬々中の親友かぁ~。

お兄ちゃんとクラス一緒になったの……
忌ま忌ましいなぁ~!櫻木一家…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2010年4月11日
-自宅-

ピ~ンポ~ン・・・

『はい、どちら様ですか?』

日曜だし、セールスか何かだろ。

「櫻木 賢だ…
私の事は覚えてるかな、清一君?紗奈の父親だと言えば大丈夫か…」


『あ…櫻木さん…
今すぐ開けます。』


ガチャッ。


『休日に突然の訪問、すまないな…紗奈に言っておいてもらった方がよかったな。』

『いえ…どうせ何もする事ありませんから。』

『そうなのか…高校生は何かと忙しいんじゃないのか?』

『俺は、忙しいくないので…

今日は、誰に用があるんですか?
あ…どうぞおあがり下さい。』

『そんなに敬語調で話さなくていいよ、清一君。

あがらせてもらうよ。』

『あ…今日俺以外、誰もいないんで用件が俺以外なら後日の方が…』

『心配しないでくれ…君に用があって来たんだ。』

『俺にですか…

あ…お茶だしますね。』

『ああ、別に気にしないでくれ。
そう長く話すつもりは、ないからね。』

『いえ…お茶くらい出しますよ。来客ですしね。

どうぞ。』

『すまないな。
用件は、ひとつだ…』

『事件の何かですか?』

『違う、君についてだよ。』

『俺についてですか…』

『そうだ、君が心配だったから君の家にまで来たんだ。』

『心配されるような事は…』

『していない気になってるようだが…
他人には心配されているんだ。
勿論、私以外の人物にもね。』

『紗奈ですか…』

『紗奈もかも知れないが…
最も短かな君の親や、君の学校の教職員方だよ。』

『親に、先生ですか…』

『ああ、その通りだ。
清一君、君は今…心を閉じている。
あの事件の日から、「自分の関わった人間は、殺される」と自分に暗示を掛けた。』

『…
でもそれは、心配をかけるような事じゃないですよね?』

『だが親という者は、人と拒絶した息子を心配するものだ。
君は、友達と関わる事も辞めてしまったようだね…

まぁ、事が事だ。仕方はないかも知れない…』

『…ならどうして』

『あの時の様な殺人事件に巻き込まれた人間には、普通は専門のカウンセラーに通わせるのだが、君はそれを拒んだ…
あの時の君は、冷静に物事を考える事が出来ていて精神が割と安定していたので、君も拒んでいたから、カウンセラーをつけなかった…

私は、清一君は、友達などとの会話や遊びを通じて、心を明るく戻すと思ったからカウンセラーを拒んだと思ったんだが…』

『………』

『紗奈が言うには、友達などの人との交流、いや…人と関わる事を今だにしないらしいな。
これからもそうし続けると言うのなら、このカウンセラーに通わないか?
どうする?


もし通う気があるなら私の知り会いになかなか有名で優秀な臨床心理学の人物がいるんだ。

通うとなる時には、君の親にも話しをすると思うが。』

『すみません…
俺には、カウンセラーなんか要りません…』

『そうか、だが今のままで楽しいのか?
苦しいだけじゃないのかな?
千夏ちゃんの事件の苦しみと生きていくだけでは…』
『千夏の方が苦しかったんだ…なのに俺だけが苦しみから逃げるなんて……』

『それが本音だね。清一君。

君は、人と関わるのが失うのが恐いのもあるが…千夏ちゃんが死んだのに自分だけが普通に暮らすのが、如何わしいと思っているんだね。

本当は人と関わりながら生きていきたいんだ。
そうだな、清一君。』

『当たり前…ですよ……』

『それならば、今まで通りに人と関わるべきだと私は、思う。

君の今までの友達もきっと心配してくれている。

きっと千夏ちゃんも心配してるさ…天国で。』

『紗奈にも言われました…
天国で千夏も心配してるって…
本当に……いいのか、わからないんです…』

『いいに決まっているだろ。
千夏ちゃんは、彼氏の君が落ち込んでばかりいて暗い人生を送るよりも、友達と楽しくやっている明るい今までの笹原清一であった方が必ずいいと思っているさ。

私も、昔に付き合っていた彼女が、事故で亡くなってしまってね…今の君みたいな心境だった、私も…
人との関わりは、本当に心の支えになるものだ…』

『え…櫻木さんのもそんな過去が…』

『ああ…
あの時は、本当に悲しかった。事故の加害者に対して憎しみも持ったさ…

でも、それを機にして私は、人を守るような仕事に就けるように努力をしようと決意できた。

人との関わりを持ちながらね。


すまないな…本当に突然に訪れて、私の個人的な話までしてしまって。
それでは、帰らしてもらうよ。』

『…ありがとうございました。』

『ありがとうか…。

また、事件の真相が解ったときに君に会いに来る。
その時にありがとうとでも言ってくれ。
頑張って生きていけよ、清一君。』


『はい…
櫻木さんも仕事頑張って下さい。』



………本当にいいのか

俺だけが……


楽しんだり、明るく生きたりして。



…………………千夏


………………





『ただいま~』

………


『あれ……誰もいないのかな…』


『お兄ちゃんいるじゃん……あ…寝てる…』

「ふふ…私のお兄ちゃん!」

『あれ…目尻に涙……』

「どうしたの……」

『ん…んぅ…ん…
寝てたかぁ……


あ…おかえり可奈。』

『ただいま。
何かあったの?』

『なんでだ?』

『涙が出てるよ…』

『え…
なんでだろうな……はは、寝てただけなのにな。』


涙、出てたのか…
………


『……誰か来てたの?』

『なんで…』

『お茶が出てるから。』

『あ…

まぁ…来てたよ。』

『親戚の誰か?』

『違うよ、櫻木さんだよ。』

『櫻木……
櫻木 賢…
また、事件について何か疑われたの!?お兄ちゃん?』

『違うよ…
櫻木さんは俺を心配してくれて訪れてくれたんだよ。』

『………そうなんだ。』


まただ。

あいつの…可奈の顔つきが変わった。

本当にどうしてだ…何かあったのか櫻木さん達と。

『…そうだ。私ね、明日から1週間、強化合宿なんだ…陸上部の。』

『あ…そうなんだ。
頑張ってこいよ、女子中学No.1の可奈なんだから。』

『…うん。』

「可奈がいないと寂しいなぁとか言ってくれないの……お兄ちゃん…」


可奈は、明日からいないのか。
何故かは、わからないが何か気持ちが楽な感じがした…

心が…安らぐ感じだ。

俺は、妹に対して何か恐怖…いや、それが恐怖なのかは、わからないが…
言葉に出来ない何かがあったのだから今、心に安らぐ何かを感じたんだろうか?

………

いつからだ…
妹がいると安らぐ事が出来なくなっていたのは…

俺は、可奈より全てにおいて、劣っている。その事に対しての嫉妬が心のどこかに潜んでいるからなのか…

いや違う!
嫉妬では、まずそんな感情になるだろうか…

それなら、恐怖みたいな物から解放されたような気持ちになるのは、何故なんだ?

いったい、なんなんだ…これは?

妹が過剰な程に、俺に愛情があるからか?

それも違う気がする…

じゃ何なんだ……

もっと違う何かが…

何かあるんだ、何かが。

多分…何かが。

わからないが、何かがあるんだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「2010/4/11

明日から嫌々だけど、合宿があるの……

「行かない」って、顧問に言ったけど、あのお節介女・自称「可奈ちゃんの幼なじみなんだから心配するのは当たり前、友達なんだから」っていう降矢静恵に、無理矢理に合宿参加させられた。

いつから友達という関係になったのかしら?

ふふ…ここに書いても無駄よね。


降矢 静恵…本当に私の何なのこの子。
いなくならないかな?瀬々中 千夏みたいに。

まぁいいわ、お兄ちゃんには、関係ない人間だもの……

問題は、櫻木一家よ……

事故死くらいで死んでくれないかな~?

櫻木賢は、別にいいわ。存在していても。
だって、櫻木賢は男だもん。
私のお兄ちゃんは、男には、興味ないもの。


櫻木紗奈…貴女は、お兄ちゃんの何者?
ただのお兄ちゃんの心を救世したがる救世主気取りになりたい何かなのかな?
その場合は、死ななくてもいいけどお兄ちゃんの前からは、消えて欲しいかな?
転校程度でいいかな。

もし救世主気取り以外になりたいのなら、この世から無くなって欲しいな~!

亡くなるだけじゃ駄目…
ちゃんと記憶とかからも消えて貰わなくちゃ!

瀬々中 千夏みたいに、お兄ちゃんの記憶の中で生き続けていては、意味がないもん…

せっかく悪魔に裁かれたっていうのに…


私って、狂ってるよね。周りからは、気が狂っている人間にみえるよね。

でも私からしてみれば、これが普通なのよ。

ふふ。


前から思っていたけど…


もしこの日記を、お兄ちゃんが見たらどんな反応するのかな~?

ずぅーっと2年間書き続けてきたこの日記を…

もし…

もしも……

見ちゃったら…



気が狂っちゃうかな?
それとも、泣き叫びながら死んじゃうのかな…

お兄ちゃんが死んじゃうのは、嫌だよ…

死んじゃったら、日本では、火葬されちゃうんだよね…

でもお兄ちゃんの骨なら愛せるかな~?

やっぱり、肉体は欲しいかも…


私は、お兄ちゃんの何が好きになったのかな?

ただ好きなのかな?

どこかの一部が好きなのかな?


私、みんなから「頭いいね」って言われるけどさ~
この「お兄ちゃんのどこが好き?」と「お兄ちゃんの考え」、この難題2問だけは、どうしても解らないの…

どこが頭いいのかな?

勉強が出来ないのは、ただ勉強を、していないだけの話なのにね!
笑っちゃう!


明日からお兄ちゃん無しの生活が始まる……

後でお兄ちゃんの寝顔を取りに部屋へ行こうかな~。
そして、お兄ちゃんの身に付いた何かも奪っていこうかな~?


そうしたら少しだけ合宿も苦痛じゃなくなるよね?」


『ふふふ…』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2010年4月12日
-自宅・2階・清一の部屋-

『……枕にしよ…
ふふ…』

「同じ柄でよかった~!
ばれないよね?」


………


「行ってきます、お兄ちゃん!
…寝てるし、大丈夫かな……キスしても。」

チュ…


『私のファーストキスだよ…
ふふ…行ってくるね。』




……………………

………………

…………

……




『ん……』

あれ……
枕の臭いが何か違う気が……

気のせいかな…

どうでもいいか…




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

-学校-

『おはよう…笹原君。』

那岐谷か…

関わらないでくれって俺は、言ってしまったな…

紗奈にも、そして、紗奈の父親の櫻木さんにも言われた、人と関わる大切さを…

暗く生きるなんて…

本当は、嫌なんだ!

みんなと同じように…

明るく生きたいんだ!

みんな、苦しみや悲しみを乗り越えて生きているんだ…

千夏を理由に逃げていたんだ…

俺は、死にたくて死んだんじゃないから「お前の分も」っていうと失礼だけし、可哀相だど…

千夏の分も悔いのないように俺は、俺の人生を歩んでみようと思う。




『あぁ、おはよう。
那岐谷!』

『あれ…少し……
明るくなった?』

『昨日は、ゴメン…
変な事言ってしまって。今まで俺、可笑しかったよな…』

『あ…何にも気にしてなんかないよ!
可笑しくないよ!
だってだって…あんな事あったんだし……
よかった…昔みたいに明るい清一君に戻れるよね!

あ!?

あ~…ごめんなさい…昔みたいに名前で呼んじゃった…』

『いいよ。昔みたいに呼んでくれ。
その方が俺も、明るくなれると思う。

そうだよな、穂乃香?』


『あっれ~~?何か明るくない、清一君?
まさか…ドッペルゲンガーとか!』

『本物だよ。櫻木。』

『えー。私は、苗字なのね…』

『ああ。お前がこの前、「彼女って訳じゃないし、名前で別に呼ばなくてもいいけどさ」って言ってなかったか?』

『言った…
やっぱり、名前で呼んで!
違和感を感じる!』

『やだね。』

『よかった……
よかったね…穂乃香……
清一君が、明るくなって。』

『うん…千夏ちゃんも喜んでるよ……きっとね。』

『そうだといいけどな…』

『シンミリとしないの、清一君!絶対に喜んでるよ!!』

『うん!絶対に!』

『そうだと、信じるよ。』


『まぁ、何がともあれ私のおかげで、明るく元気に戻れてきた訳だよ!』

『違う。お前じゃない。』

『えーと…紗奈ちゃん、清一君に何かしたの?』

『熱弁してあげたんだ。』

『まぁ…ありがとうな、心配してくれて。』

『わかっているならいいよ。
さすが、私だ!』

『まぁ、お前の父親のおかげかな…8割は…』

『………やっぱり病んどけ…』

『………』

『嘘だよ、嘘。』

『………』

『本当に…嘘だって…』

『わかってるよ…』

『本当によかった…ね、紗奈ちゃん。』

『…うん』


何か一つ心にあったモヤが無くなった気がした。



俺は、人と関わらないという事を、止める事にした。



もう誰も殺されたり、しないよな…



悲しみを乗り越えて、千夏を殺した犯人を、見つけてやる。

絶対に。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数時間後-自宅-

『ただいま!』

『清一、おかえり!
あれ?ちょっと明るくなったんじゃ…』

『そうかな…』



変われたんだな…

少しずつだけど…

頑張っていこう。自分だけの為じゃない…

殺された千夏の為にも…

「押し付けだよ~!千夏の為って~。清ちゃん!」

って言われたらどうしよう…

もし言われたら、

俺が死んだら、その時謝るよ。だから今は、許してくれ欲しい。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「2010/4/12

今日の日記は、携帯に書く事になった。

さすがに、暗い中に文字を書くのは無理かな。

だから仕方ない。

家に帰ったら、日記に書き写そう。



合宿1日目。

みんなと同じ練習…

本当に苦痛でしかない。

でも今の時間は、少し幸せ…

お兄ちゃんの枕の香りを…
お兄ちゃんの匂いを感じながら、こう日記がかけるから……


素敵な匂いだよ。お兄ちゃん…


待受画面もお兄ちゃんに、したからね。


幸せなの。


はぁ…でも、後6日も本当のお兄ちゃんを見れないなんて……

抜け出そうかな…合宿…

勉強がしたいです。

なんてごまかして…

無理無理!

勉強がしたいですって……

そんなので帰して貰える訳ないじゃん(笑)

お兄ちゃんがいないから、頭回らないよ……


どうしよ…


携帯って文字打つの面倒だね(笑)


だから今日は、これくらいにしよう。」

『おやすみ…お兄ちゃん。』








§EP.1§沈んだ心に射す光 ~完~