やっと、暖かくなるのを信じられそうな日がやってきました・・・・
三月に入ってから、寒かったもんね!
でも今日外を歩いていて、
古き中国を連想してしまう紅梅や青空に映える白木蓮が、
それぞれ枝一杯に咲いているのを見、春を実感しました。
どんな花が咲いてるのを見ても、
「お母さんは今年の春を見ないで逝っちゃったなぁ」
と思わずにいられないのですが。
一昨年、車いすを押して近所のお寺の境内へ、
桜を見に連れて行ったことがありました。
それをデイサービスで会う人に自慢していたという母。
そんなちっぽけな思い出しか作ってあげられなかった娘。
あー、でももう自虐はやめなきゃね。
浄土真宗では、亡くなったら即「お浄土」に生まれ変わり、
美しく清らかな世界で幸せな毎日を送るのだという・・・・
だとしたら心配ない!
私がいつまでもめそめそしてたら笑われますよね。
病院や、頑固な父や、葬儀の煩雑な決め事との戦いもすっかり終わった。
私には初めてのことだったので、確かに疲れました。
でも母のおかげでたくさんの、良い事にも出会えたんです。
医療や冠婚葬祭に関わる方の、「仕事だから」だけじゃない真心。
出棺時に嘆き悲しんでいるとき、自分も泣きながらわたしの肩を抱いてくれた娘。
いつの間にか大人になっていた、子どもや甥姪たちの姿。
疎遠だった肉親と、母の病床に集まることでまた近くなれたこと。
みんなの思いやりや良心を感じられたこと。
悲しいけど「よかったなあ」という思い出や学びがありました。
一番は、
人との別れは、突然、あっという間に訪れる。
だからどんな相手にも普段から優しく接しよう。
という決心かな。
冷淡に振舞った自分を、死ぬほど後悔しますからね・・・・・
この年になって気がつくとは遅いけど。
急に「いい人」になんてなれないけどね~
少しずつ、悔いなき人生を送れるように努力しよう。
ではまたね!