泣いて泣いて…

覚悟をして

いざ

手術するベッドへ…

ドラマみたいな光景です。

手術開始のタイマーが動きます

胸には心電図の機械を…

ピッ…ピッ…
心音に合わせて音が聞こえます。

腕には血圧計を…

戦いが始まります。

ピッ…ピッ…
自分の心音がわかってしうのが嫌でした…その音に緊張してしまいます。

なので 音を消してもらいました。

まずは 手術後の痛み止めと麻酔の為に背中の脊髄の部分まで長い針を刺します。

麻酔の先生に

「今から背中の麻酔をするよ。ちょっと私さん大きいから…大変かも…何回も刺すことにならないように僕も頑張るからね~」

私はドキドキしながら…
「お…お願いします…」

ん??大きい…
なにげに失礼なこと言われてる!!
大きくてすみませんね~(笑)

看護師さんに
「こちらに向いて膝を抱えるようにね!エビみたいに丸まって…」

はい…エビみたいにですね…
膝を見て…

ドキドキ…

他の方のブログや知り合いに聞いても背中の注射はかなり痛いと知っていたので 恐怖でした。

ん??

あれ?

痛くない…

「ぐーっと押される感じするかもだよ~」

えっ?もう入れてるの??

そんな感じでした。

むしろ腕の血圧計のが痛いぐらいです。

やはり 体型もあるのか 入れにくい感じだったらしいです。

脊髄に入れるので深さなどの加減が難しいらしです。

上手くはいるとお腹の辺りから太ももらへんまで麻酔が効いてくるらしく…

「入れてるけど…どう??」

と言われました。


「うっ…先生!先生!わ…脇腹が痛い…脇腹が…」

右の脇腹をグリッグリッと内側からされた感じがしました…

泣きそうです。

次に
針を刺す角度を変えてもらい…


変わりません…


あっ…
右のお腹辺りがジーンとしてきました。

「先生!右のお腹の辺りの感覚が変わりました」


「えっ?…右だけ??」


「はい…」


「上手く入ってるのに…おかしいな…」

えっ??
おかしい???

右だけか痺れた感じです…

もう一度 刺しなおしです。
角度か
深さか…

「どう??ごめんね!何回も…」

「大丈夫です……でも、また右だけですけど…」

面白いほどに 半分だけかかり もう半分は普通でした。

お臍を中心と考えて右半分だけが麻酔がかかって 左側は感覚が残ったままでした。

「ほんとに??ちょっと…ごめんね。触るよ」

右側のお腹を触られ…

「うーん…触られてるのはわかりますけど…痺れた上に触られてるような」

「こっちは?」…左側です。

「ぜんぜん 感覚ありますけど…くすぐったいぐらい」

……また 刺しなおしです

どう?…

このクダリを2回ほど繰り返し…

最終的には 
左側だけ…結構な強さでツネられました。

私が感覚が残ってるのが ウソかと思われたのかな…

ツネって…右側は痛くない

ツネって…左側は痛い…

ここは?
ここは?

………痛い…痛くない…

ツネられたところが赤くなり、看護師さんにも麻酔の先生にも謝られました。


もう一度…

「どう?」

今度は薬を入れてから少し時間をおいて…

「先生!左側がやっと痺れた感じになりました!!」

「ほんと??うわ…良かった~!!でも  きちんと入っているか確認の為にレントゲンを撮ってから 手術をするからね」

「はい…わかりました」

手術のタイマーを見たら一時間以上過ぎていました。

……やっと 手術だ…


半分だけ麻酔がかかって 半分が残るというのは 珍しいらしく…先生がかなり苦戦をしていました。


手術前に あれだけ緊張していたのに…

背中の麻酔だけで 緊張がどこかにいってしました。

「オッケー!手術できるよ!点滴をさすね~。」

良かった…
手術が出来る…

それからは バタバタと早く準備が進みました。

エビの状態から正面を向き

マスクをつけられ…

「私さん!麻酔入るよ~」

上目遣いで チラッと点滴をみて…


ドキドキが戻ってきました。


「は……い………」


麻酔がすぐかかり


眠りました


私の記憶はここまでです。



一方、旦那は 一人 病室で待機です。

一時間も押してるとも知りません。

状況もわからないしすごく不安だし心配だった。

と言っていました。

病室で 途中経過もわからないまま手術が終わるまでは待たなければいけません。

1~2時間に看護師さんに呼ばれれば…手術を中止をした事になり

2~3時間以内に呼ばれれば 手術開始し開腹したけれど
 がんの進行が早く、手がつけられないので 手術が出来ない事になり

その他はどんな時も…途中で呼ばれる場合は、輸血などや治療追加の同意をして欲しいという事になるそうです。

なので 一時も 気が休まる時がなかったそうです。